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長い春休み。
毎日バイト漬けだった。
身体が怠い。
家は帰って来て寝るだけの場所となっていた。
今日もまた家に帰って適当に食事して、シャワーを浴びベッドに潜り込む。
部屋は散らかっているけど、そんなことが気にならないぐらい眠たかった。


あ〜ちゃん。
こんな生活を見たら、きっと怒るよね。
いつもこの部屋に来たら、のっちに文句を言いながらだけど片付けてくれた。
でもさ。
今のっちが出来ることって、この部屋であ〜ちゃんとの思い出に埋まることだから。
ちょっと大目に見てよ。


瞼を閉じれば、すぐに眠れた。
そして夢をみる。
最近、よくみる夢。
あ〜ちゃんがこの部屋に来る夢。
今日の夢はやけにリアル。
わざわざ夢の中なのにあ〜ちゃんは呼び鈴を鳴らして、のっちがドアを開けるのを待ってる。
なかなか呼び鈴が鳴りやまない。



あれ…?
呼び鈴、ほんとに鳴ってない?
ゆっくりと目を開ける。
カーテンから外の光が漏れている。
もう、朝か。
まだ呼び鈴は鳴り続けている。
のそのそとベッドから出て、ドアの前に立てば夢と現実が重なる。
だったら。
誰か確認せずに、ドアを開けた。
開けると同時に
柔らかくて、温かい感触。
懐かしい、胸を締め付ける香り。
そして。


「のっちぃ…」


大好きな、甘い声。






つづく






最終更新:2009年05月14日 00:04