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「はぁ、終わったぁー」
束になった書類をトントン纏める。
一人の生徒会室に響くゆかの溜め息をまるで聞いたかのように、扉がガラガラと音を立てて開いた。
「お疲れ様」
「の、のっち!?」
入ってきたのはのっち。
「正門の所で待ってたら、あ〜ちゃんがゆかちゃんなら生徒会室に一人でいるけぇって言ってくれてさ」
…あ〜ちゃんてばもう!
そんな気回さなくてもいいのに…まぁ嬉しいんだけど。
「…でもまだ後片付けあるけぇ」
「じゃあ待ってる」
そう言ったのっちは笑顔。
…そんな嬉しそうにされたら言ってしまいそうになるじゃん、ばか。


「……」
淡々と後片付けを終わらせていくゆかを眺めてる、真っ直ぐなのっちの視線にドキドキする。


「…な、なんでさっきからゆかばっか見とるん?」
「可愛いから」
「なっ…に言っとるんよばか!」
「えぇー本当の事言ったのになんで怒られるん…」
しゅん、とうなだれるのっち。…犬みたいで可愛い。

…いつものっちは、ゆかをドキドキさせる天才だと思う。
ころころ表情を変えては、ゆかの心を揺さぶる。そしてもっと好きになっていく。
「……すき」
「え?」
…あれ?ゆか今…。
「い、今の…」
のっちの目が大きく開かれてる。
…言っちゃったん、だ。
「好きって、のっちの事…?」
「ち…ちが、…その」
「…違うの?」
「ちが…くなぃ…」
もう逃げられない。そう思った。
こんなんでごまかす事なんて出来ないって。

「のっちが好き…」

真っ直ぐのっちを見つめる。
その先には、ゆかの大好きな笑顔が待っていた。


  • 続く-






最終更新:2009年05月14日 00:19