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Side N
急に暖かい布団の温もりが無くなって、自然と体を丸めてまた寝ようとすると。
あ〜ちゃんの声に呼ばれて、意識が目覚めだす。

薄く目を開けるとあ〜ちゃんがベットの上に座っている。

あ、そうだ。あたし元に戻ってるんだっけ?

えへwよっしゃ!あ〜ちゃん抱きしめちゃおw

「あ〜ちゃん!」
そう思って、起きた勢いのままあ〜ちゃんを抱きしめた。

でも、なんだか抱きしめた感覚と違って、どうもあ〜ちゃんのお腹辺りに抱きついた感じで。
ん?と思って顔を上げると、あ〜ちゃんが困った笑顔で見下ろしてる。

「のっちぃ…。戻っとらんのよ…。」
その言葉に、自分の掌を確認すると確かに小さいまま。
「ぇ…とぉ…、こりぇって…?」
「一日で戻るはずなんけど…。」
あ〜ちゃんは昨日してくれてたみたいに、あたしを膝の上に乗せて頭を撫でてくれた。

もしかして、今のっちピンチ?

「あ〜ちゃぁん。」
どうしよ。昨日元に戻らなくても良いみたいなこと言っちゃったから?
「…とりあえず、ゆかちゃんに電話してみるわ。」


Side A
ハの字眉になっているのっちを抱っこしたまま、ゆかちゃんへと電話を掛ける。

…。
『…あ〜ちゃん?のっち戻った?』
「そのことなんじゃけど…。のっちまだちっちゃいまんまなんよ…。」
『えw、うそwあれって効果一日じゃなかったっけ?』
「うん。そのはずなんけど…。戻っとらんくて…。どうしよう。」
のっちに申し訳ないのと、のっちがこのままだと思うと悲しくなって、泣きそうになる。

『あ〜ちゃん、泣かんでも良いけぇ。ほらっ、確か≪もし戻らない場合は…≫みたいんこと書いてあったじゃん?』
そういえば、そんなこと書いてあった気がする。
「…うん。」
『あ〜、でも、私覚えとらんのよね…。あ〜ちゃん何て書いてあったか覚えとる?』

「う、うん。覚えとる。」
確か、この状況だけは避けたいと思ったから…。
『ん。じゃあ、あ〜ちゃんに任せて大丈夫じゃね?』
「…。たぶん…。」
『ダメだったら、また電話ちょうだい?すぐ行くけぇ。』
「分かった。」
ゆかちゃんに返事をして携帯を切る。

「…どぅ?じゃった?」
「やってみんと分からんけど…。」
やるの恥ずかしいよぅ。
「え?戻れりゅん?」
「じゃけぇ、やらってみんと…。ねぇ、のっち。」


「ん?」
「あのぉ、さぁ。」
「なに?」
「ただの確認なんけど、のっちの好きな人って…。」
「あ〜ちゃんに決まっちょるじゃろ?急にどぅしたん?」
何、恥ずかしい事聞いとるんじゃろ…。
「だよね…。ただの確認じゃよ、確認。」
でも、のっちを元に戻すための確認。

「のっち、これから何があっても、あたしが良いって言うまで目ぇ閉じてて?」
「な、なにしゅるんすか。」
超不安そうなのっち。

「別に変な事せんけぇ。」
「う、ぅん。分かった。」

訳も分からないままぎゅっと目を閉じるのっち。

あたしは、念には念をということで、左手でのっちの瞼を覆う。
一瞬ぴくっとしたけど、そのままじっとしてるのっち。

「…ちゃんと、戻りんさいよ?」
「大丈夫じゃよ?あ〜ちゃんために戻りゅけぇ…。」
「もぅ…あほぅ…。」

最後の最後で、ちびのちにもデレることが出来なかった。
やっぱりのっちはのっちなのかな?と思った。
そして、そんなのっちが好きなんだなって…。

そんな自分に少し呆れながら、あたしはのっちを戻すために動き出した。



Side K
私は一足先に仕事場に着いて、二人を待っている。

今朝、あ〜ちゃんからの電話で覚えてないって言っちゃったけど。
少しして思い出した。

あ〜ちゃんちゃんと出来てるじゃろか?
まぁ、相手はちびのちだし。のっちの時よりはやり易いかな?

そこへ、楽屋のドアが開けられた。

入ってきたのはあ〜ちゃん。
「ゆかちゃん、おはよー。」
いつもと変らない様子で入ってくる。

「あ〜ちゃんオハヨ。…て、あれ?のっちは?」
「えwさっきまで後ろにおったのにぃ。」
ビックリして、後ろを確認するあ〜ちゃんに遅れて数秒。のっちもやって来た。

「ぃえぃv。ゆかちゃんおはよぅ♪」
ピースしながら、妙にテンション高いんじゃけど…。
「何か嬉しそうじゃね?」
「ええ?だって、元戻ったお陰であ〜ちゃんと…。」
「のっち!!」

のっちが言いかけると、赤い顔であ〜ちゃんが慌てて止めに入る。
睨まれるのっちは
「あ、ごめんごめん。嬉しかったけぇ、ついw」
なんて、頭に手を置いている。

戻ったお陰?戻る為じゃなくて?

「まぁ、何にしても、戻れたってことはのっち的にウハウハなことがあったってことね?」
「デヘww」
だらしない顔ののっちとは反対に、恥ずかしさ120%のあ〜ちゃんの顔。

「ゆかちゃん、覚えとったん?」
訴えるようなあ〜ちゃん。
「そぉんな顔せんでよw後で思い出したんけぇ。」
「思い出さん方が良かった…。なんか恥ずかしいもん…。」
ぺたっと目の前の机に顔をくっ付けるあ〜ちゃん。

あ、そっか。なるほどね。
「でも、良かったね。のっちちゃんと元戻って。」
小声で言うと、小さく「うん。」て答えるあ〜ちゃんがなんだか可愛かったw

のっち良かったね?ちっちゃいまんまが良いって言われなくて。
あ。でも、のっちのことだから喜んでそのままでいるかもw


—つづく—






最終更新:2009年05月14日 01:45