Side N
目を閉じた上から、さらにあ〜ちゃんの手で目隠しされて。
何されちゃうかって、もうドッキドキですよっ。
そのまま少しだけあ〜ちゃんと話したら、最後にいつもの「あほぅ」って言われて。
うだうだ言おうとしたところを、柔らかい何かに口が塞がれてしゃべれなくなった。
「むぅ??」
反射的に離れようとしたら今度は、後ろから頭を抑えられて離れることも出来なかった。
ん?ん?何々?何が起こっとるん?
視界が無いまま、唇の感覚だけで必死に考える。
この感触って…。
え?まさか今あ〜ちゃんにキスされとるん?
ななな何で?どうしちゃったのあ〜ちゃん!?
デレ?いや、待て待つんだのっち。
あ〜ちゃんじゃよ?いくらデレでもあ〜ちゃんからキスなんて、そんな奇跡的なコトあるん?
さっきも確認とか言って、分かってるのに好きな人聞いてきたし。
もしかして、元に戻るのにしないといけないとか?そういうこと?
ようやく答えらしきものに、辿りついたところで。
「…のっち、良いよ?」
いつの間にかあ〜ちゃんの唇も離れ手も外されていて、ゆっくり目を開ける。
あ〜ちゃんと同じ高さの目線。
あたし戻ったんだ…。
≪好きな人と十秒以上キスをする≫
これが一日で元に戻らなかった場合の対処法だったらしい。そういうことねw
なぜかあ〜ちゃんの目には涙が浮かんでいて。
真っ赤になってる顔で、あたしの為に一生懸命がんばってくれたんだなって愛しくなった。
だって、あ〜ちゃん苦手だもんね?こういう愛情表現。
だけど、今はまだデレあ〜ちゃんが残ってるみたいでw
「ぎゅって…してくれんの?」
「あwそうだったw」
そう言いながら、両手を一杯に伸ばしてあ〜ちゃんを抱きしめる。
「もっと、ぎゅってして。」
「ぇえ?どうしたんあ〜ちゃん。」
「昨日、ちびのち抱っこしてたのと同じ分、ぎゅってして…。」
あ〜ちゃんの腕も背中に回される。
ホントにどうしちゃったの?
「良いけど…。あたし、我慢できんくなちゃうかもよ?」
「……やだ。」
「で、す、よね?」
はぁ〜、やっぱそうっすよね〜。だけど、あ〜ちゃんが望むようにぎゅっと抱きしめる。
しばらくそうしてると
「…キスならえぇよ…。」
あ〜ちゃんがぼそっと呟いた。
「え?」
マジで?
「聞こえんかったら良ぃ…。」
恥ずかしいのか、ぎゅっと抱きついてくる。可愛い…。
「きっ聞こえましたぁ!」
少し声が大きくなっちゃって怒られたw
そっと体を離すと、
「今回は特別じゃけぇ、ちゃんと戻ってくれたご褒美…。」
ストレートな言葉じゃないけど、十分気持ちは伝わってくるから。
「へへwうん。ありがと。」
その分、あたしがストレートに言っちゃうからさw
「あ〜ちゃん大好きw」
きっとまた怒られるから、その言葉の前に唇を重ねた。
後日。
「ねぇねぇねぇwのっち〜。」
横からゆかちゃんが寄ってくる。
「なな、何?」
「またちびのちになる気無い?」
反対からはあ〜ちゃん
「はい?」
「だってぇ、私、ちびのちとちゃんと遊んでないし〜。」
「ぃや、遊ぶって、オモチャじゃないんけw」
「あ〜ちゃんも今度、ちびのちとお散歩して公園とかで遊びたぁい♪」
「それって、犬じゃん?」
「それと、また写真とりた〜い。」
「あ…いや、アレはもう勘弁してください、あ〜ちゃん…。」
ほんっと、恥ずかしいんで。
「ふぅ〜、のっちつかえん奴じゃ。」
「いw?」
ゆかちゃん、そんな言い方ヒドイよぉ。
「うん。つまらん…。」
「あ、あ〜ちゃんまでぇ。」
「そんなんじゃ、あ〜ちゃんはデレてくれんよ?」
「ちょ!ゆかちゃん、それ関係ないっしょ?」
慌てて否定するあ〜ちゃん。
「そぉお?」
「そ、そうじゃ。」
それは確かに捨てがたいけど…。
「だって、あ〜ちゃんこの間ちびのちじゃ抱き、イデッw」
わき腹を思いっきり突かれた。
突いたあ〜ちゃんの方を見ると、知らんと言われてそっぽを向かれてしまった。
前よりちょっとだけ、甘えてくれるようになった気はするけど…。
うぅww
あのデレ期は、ホントに奇跡だったに違いない…。
それとも、またちびのちになれば良いの?
うおぉおwww
どうしたら良いんですか?
誰か教えてぇwww
<ちびのち>fin
最終更新:2009年05月14日 01:49