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Side N
妙な息苦しさで目が覚める。
目を開けるとあやちゃんの顔のどアップ。

「んぐ!!」

ちゅうかwキスされとるぅww
あたしの声でふっと離れるあやちゃん。

「あ、お早うございますっ。彩乃様w」
「お、おはよぅ…てかキス長くなかった?」
「昨日の分も一緒にしましたから。えへw」
そういえば、あたしが起きてたからしてなかったっけ?

しかも、えへwって…。何その可愛いハニカミ笑い。
そういえば最近、あやちゃんの無邪気な笑顔をいっぱい見るようになったよな〜。

「今日は、ずっと一緒に居てくれるんじゃろ?」
「はい♪」

「そういえば、今日は家の人迎えに来てくれるん?」
あたしは着替えながら、あやちゃんに聞く。
「はい。お昼過ぎに来て下さるそうです。」
「お昼過ぎか〜。それまで何してよっか?」
「何でも、宜しいですか?」
「もちっ。」

「お天気も良いのでお散歩したいです♪それから外で一緒にお昼寝もしたいです♪」
わくわく楽しそうに話してくるあやちゃん。
「お散歩とお昼寝?そんなんで良いの?」
「はいぃwもちろんです!彩乃様としてみたいんですw」
「ん。良し分かった!んじゃ、シート持って外行こぅ!」

と、その前にあやちゃんも着替えなきゃだから、あやちゃんの部屋へ。
ちなみに、『ずっと一緒』って約束だからあたしも一緒にあやちゃんの部屋へ。

昨日まとめた荷物はすでに運ばれていて、随分とサッパリしている。
「ピンクじゃなくなっちゃったね…。」
返事がなかったから、ぐるっと見渡してあやちゃんの方を見ると。

ぬあっwwww////



あたしをまったく気にせずに着替えてるあやちゃんw

「ぷはぁ。…ん?何かおっしゃいましたか?」
洋服から顔を出したあやちゃんが聞いてくる。
「いっ、ぃやあ?」
ヤ、ヤバイww

「?そうですか?」
そして、そのままパジャマのズボンに手をかける…。

「ちょwwwあやちゃん!」
「はい?」
手を止めて返事をするあやちゃん。
「ぁの、あたし居ても恥ずかしくないの?」
「何がですか?」
「や…その、下着姿、見られても…。」

「?私も彩乃様のお着替えいつも見てますよ?」
「ま、まぁ、そうじゃけど…。」
それは、前からだし?慣れというもんで…。
「じゃあ、大丈夫です。」

あたしが大丈夫じゃないぃww
「どぉあw待って待って!あやちゃんw」
「?」
「あたし、部屋の外で待ってるわ…。」
「??…はい。」

…パタン。

ふぃ〜w
あやちゃん、相変わらず、あたしには時々刺激が強すぎだわw
他の人の前ではしないように、後で言っておかんと…恐いわw



着替えの終ったあやちゃんが部屋から出てきた。
「そういえば、朝ごはんどうしよう?」
「そうですね〜…。それでしたら…。」

あやちゃんに連れられて、我が家の厨房へやってきた。
家はわりと和食好きだから、料理を作ってくれるのはかにも『おふくろさん』な人が作ってくれている。
料理長の西岡さんとあやちゃんが話をして、こっちに戻ってくる。

「彩乃様、これから少しお時間頂いて宜しいですか?」
「うん。構わんよ。」
「ありがとうございます。」

西岡さんと目が合ってニコって微笑まれた。
それにぺこっとお辞儀をして返す。

……。
只今エプロン姿のあやちゃんが、一生懸命おにぎりをにぎってくれている。
…可愛いんですけど。

数十分後。

「できましたぁー♪」
キレイに盛り付けされたお弁当。
二人分のおにぎりと、二人分のおかず。

「うわぁ、美味しそw」
「彩乃様、コレ持って出掛けましょう!」
「やったぁw超楽しみ〜。」

二人で西岡さんにお礼を言って、厨房を後にした。
西岡さんにも「楽しんできて下さいね。」って言われて、何だか嬉しかった。

お弁当とシートをいれたバックを持って、散歩へいざ出発!

まぁ、散歩って言っても、家の敷地内だけどね。
小さい頃たまに家の回りフラフラしてたけど、最近はほとんど来なかったからな〜。
なんか久しぶり。



あやちゃんは隣で楽しそうに鼻歌を歌っている。
あ〜、もう、可愛いなぁ〜。
「あやちゃん、手ぇ繋ご?」
「〜♪へへwはい。」
迷うことなく絡められたあやちゃんの指先。

しばらく歩いて、木陰にシートを敷いて、その上に座る。
「あー、お腹減ったぁー。」
「そうですね。ちょっと遅くなってしまいましたね。」
「まあ、これならお昼も兼用で良さそうじゃね?」
「ふふ、そうですね。」

シートの上にお弁当を広げて、二人でゆっくり過ごす時間。
「お!あやちゃんおにぎりめっちゃ上手い!」
「え、でもにぎっただけですよ?」
「この崩れないけど、にぎり過ぎてない絶妙な加減が良いんよ〜。グー!」
「そうですか?ありがとうございます。」
とっても嬉しそうなあやちゃん。

あ〜、幸せだな〜。
でも、これももう少しで終っちゃうんだね。

二人でわいわいしながらお弁当を完食して、揃って幹におっ掛かる。
上を見上げて目を閉じるあやちゃんの横顔が、何だかキレイだった。

「彩乃様。」
「ん?」
「木漏れ日が気持ち良いです。」
「あぁ、そうじゃね。」

「ほら、見てください彩乃様。」
目を開けて、開いた両手に木漏れ日を落とすあやちゃん。
「キラキラしとるね。」
「はい。とってもキレイです。」


その光を掴むみたいに、そっと手を握るあやちゃん。
「私、彩乃様がいる時の思い出は、この木漏れ日みたいにいつもキラキラしてます。」
「ホント?」
「もちろんです。ですから、今この時もこれから、きっとキラキラ私を照らしてくれて、幸せになるんです。」
「なら、嬉しいけど。」

「彩乃様の中の私はどんなですか?」
「あやちゃんは…、あやちゃんの笑顔はぽかぽか温かくて、いつもあたしの心を温めてくれとるよ。」
そういと、またへへwってハニカミ笑いのキミ。

そうだよ。あやちゃんがくれたたくさんの笑顔。それと昨日誓ってくれた言葉。
それがあったら、きっと大丈夫。あやちゃんのこと待てるよ。

「…ふぁ。気持ちよくて眠いです…。」
「お腹も一杯だしね〜。お昼寝しちゃおっか。」
「はい♪」
そう言いながら、あたしの方へ寄ってきて頭をあたしの肩に乗せてくるあやちゃん。
その手を握って、あたしもあやちゃんに寄り掛かる。

「おやすみ…。」
「おやすみなさぃませぇ…。…すぅ、…すぅ…。」
あやちゃん、寝付くの早いねw

伏せた瞼と、可愛らしい唇にそっとキスを落とす。
愛しいキミがいい夢を見れますように…。
そして、愛しいキミの夢を見れますように…。

次、目が覚めたら、今度こそお別れなんだね?
ホントにホントに…お別れ。


—つづく—






最終更新:2009年05月14日 02:39