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人で溢れかえる新幹線の中。
のっちは一人考えていた。
大学サボって、あ〜ちゃんの家に行く時期をもう少し早めれば良かった。
そうすればこんなに混んでなかっただろうし、
あ〜ちゃんともちょっとだけ長く過ごせただろう。
でもきっとそんなことしたら、あ〜ちゃんはもちろん、ゆかちゃんにも怒られる。
二人に怒られる自分を想像して、ゾッとする。
…良かった。
サボらなくて。
のっちの命が危ないよ。


要らない心配なんかして、気づけば目的駅まであと一駅。
あ〜ちゃんとは離れてから毎日メールのやり取りをしていた。
いくら口ではああ言っても。
きっと、のっちは不安なんだよ。
だからペアリングを渡した。
今自分の指で控え目に輝くリングは、あ〜ちゃんの指でも輝いているのかな。


『17時ぐらいにそっち着くと思う。』


あ〜ちゃんにそうメールしておいた。
目的の駅に着いたのは16時半。
思っていたより早く着いてしまった。
近くのスタバで時間を潰そうと思い、改札を出たら。



ゆるくパーマのかかった黒髪の、フリフリのワンピースを着た女のコ。
左手の薬指には見慣れたシルバーの指輪。



のっちはその女のコに向かって早歩き。
自分に近付くヒールの音に気がついたのか、
握っている携帯を見つめるのをやめて顔を上げた。



「あ〜ちゃん!!」
「のっち…!」


どちらともなく抱きしめあった。
あ〜ちゃんの甘い香りが鼻をくすぐる。
愛しさに胸が締め付けられる。


「のっち予定より早く着いちゃったのに…こんな早くから待ってくれてたん?」
「のっちが来ると思ったら、家でじっとできんかったんよ…」
「あ〜ちゃん…」


会ってすぐにデレなんて…。
のっち、はじけて消えても良いんですけど。
さっきより強く抱きしめれば、あ〜ちゃんの体温がしっかり感じられて。


「ねぇ、あ〜ちゃん」
「なに?」
「大きくなった?」
「え…そうかなー」
「久しぶりにこうするからかな…」
「うーん…あ〜ちゃん、のっちより高いヒール履いてるからじゃない?」
「いや身長じゃなくて、胸……痛っ!」


あ〜ちゃんのパンチ、久しぶりに頂きました。
あ〜ちゃんはのっちから離れて、どんどん一人で行ってしまう。


「あ〜ちゃん、待ってよー!」
「変態は知らん!」
「わーん、ごめんなさい!調子に乗りすぎましたー!
あ〜ちゃん、知らない街にのっちを置いてけぼりにしないでー!!」


追いかけてすがりつくと、あ〜ちゃんに軽くデコピンされてからギュッと手を握られる。


「変態を放置してたら周りの人に迷惑じゃけぇ…行くよ。」
「は、はい!」


こんな短い間にデレ2回とか、のっちの身体はもつのかな…。





あれから二人でカフェに行ったり、カラオケに行ったりで、
なんだかんだして夜になってからあ〜ちゃんの家に向かった。


「お風呂、のっち先に入りんさい」
「あ〜ちゃんが先でえーよ」
「片付けするから、あ〜ちゃんは後でええの!」
「のっち泊まらせてもらうんだよ?のっちが片付けするって。
それに…言ってみたい台詞あるし。ね?」
「…じゃあ先に入るけど。…その台詞は何?」


「『綾香、先にシャワー浴びて来いよ。』」


「…あほ。」


聞かなきゃ良かったと言いながら、あ〜ちゃんはお風呂に向かった。
うん。
のっちも言わなきゃ良かったって激しく後悔してるから。
何気なく、壁に貼ってある恐らく大学で出来た新しい友達と写っている写真を眺める。
どの写真のあ〜ちゃんも楽しそうで、なんか複雑な心境。
これ、嫉妬って言うんですか?
モヤモヤした気持ちになっていると、シャワーの音が聞こえなくなってピンクのパジャマ姿のあ〜ちゃんが出てきた。


「のっちー、次どうぞ。
パジャマとタオル置いてるから使って。」
「あ、ありがと」


シャワーを浴びながら、新しく出来た友達にまで嫉妬してる自分を戒める。
第一、あ〜ちゃんに友達が出来ん訳ないし。
何嫉妬しとるんだろ。
バカバカしいや。


お風呂から上がり用意してくれたパジャマを着る。
どう片付ければいいか聞きに行くとあ〜ちゃんはもうすでに髪を乾かしていた。


「あ〜ちゃん?」
「はい、ドライヤー。」
「え、あの、片付け…」
「やっぱりお客さんに片付けさせる訳にはいかんけぇ。のっちも髪、乾かしんさい」


そう言ってあ〜ちゃんはのっちをベッドに座らせて、お風呂場に片付けをしに行ってしまった。
なんか結局あ〜ちゃんにやらせちゃったなぁ…。
髪を乾かしながら反省。
あ〜ちゃんが部屋に帰ってくる頃にはすっかり髪は乾ききっていた。





「あ〜ちゃん、なんかごめんね。遊びに来させてもらってるのに…あ、はい。ドライヤー、ありがとう」
「だから別にええんよ。最初に誘ったのはあ〜ちゃんじゃけぇ。
のっちが来てくれてあ〜ちゃんは嬉しい。…のっち、今日は疲れたじゃろ?」
「うーん…まぁそれなりに、かなぁ」


のっちはそのまま後ろに倒れこんで、ベッドに大の字になる。


「人が、多かったからー…」
「まあそれはねぇ」


あ〜ちゃんは広げたのっちの腕を枕にするようにして寝転ぶ。


「でもさ、あ〜ちゃんの顔見てたら疲れとか忘れちゃうし。」


寝返りをうつように身体の向きを変え、あ〜ちゃんを両腕で包みこむ。
キスをしようと顔を近づけると、あ〜ちゃんは急にのっちに背を向けた。


「…なんであ〜ちゃんそっち向くん」
「…」
「こっち向いてよ」
「…」
「ねぇ、あ〜ちゃん?」
「…のっちはほんまにあ〜ちゃんのこと、好き?」
「急にどーしたん?好きに決まっとるじゃろ。なんでそんなこと聞くん?」
「ゆかちゃんから聞いてるんよ…のっち大学でモテモテじゃー、って。
ゆかちゃんは心配せんでええって言ってくれるけど、あ〜ちゃんはやっぱり不安じゃ…」
「ヤキモチやいてくれとるん?」
「…ヤキモチだって、やくけぇ。」


聞こえるか聞こえないかぐらいの声であ〜ちゃんは呟く。
なんだ。
のっちと同じじゃん。
あ〜ちゃんも不安なんだ。


「のっちもヤキモチやくよ」
「…なんでよ。別にあ〜ちゃん大学でモテとらん。」
「えー何言うとるん。あ〜ちゃんモテモテじゃん。あんな一杯写真撮ってさ。」
「あれは友達じゃ」
「友達でも!…のっちはヤキモチやくの。そんぐらい、あ〜ちゃんが好き。」


素直な気持ちを伝える。
前にゆかちゃんに言われたことだ。
あ〜ちゃんは何も言わないけれど、後ろから回したのっちの手を優しく握ってくれた。
ちゃんと、伝わってる。
そう確信して、あ〜ちゃんとの距離を詰める。
そしてあ〜ちゃんの髪に顔を埋めて一気に息を吸い込んだ。


「あ〜ちゃんの髪の匂いも、好きだよ。」
「今日は同じシャンプー使っとるけぇ、のっちも同じ匂いじゃろ」
「ううん。違うよ。なんだろう…
あ〜ちゃん自身の匂いと混じってさぁ、超イイ匂いになんの。なんか…興奮する匂い?」
「…やっぱり変態じゃ」
「なんでよー…あ〜ちゃんだって匂いフェチじゃん」
「そんな変態チックじゃないけぇ」
「あ…確かに」
「ふふっ、納得せんでよ」

あ〜ちゃんはそう言って笑うと、やっとこっちに身体ごと向けてくれた。
手を伸ばして、あ〜ちゃんの髪を耳にかける。


「あ〜ちゃんの耳も、好き」
「それは知っとる」
「ハムッてしたい。」
「…あんたどんだけ変態なん」
「だってー、可愛いんだもん。そりゃのっちだって変態になるよ!」
「あっそ」
「うわ、冷たい反応…」
「…まぁのっちが変態でも、好きじゃけどね。」


え。
今サラッとなんて言いました?


「あの…もう一回言ってもらえますか?」
「嫌。」
「えー!好きとか何とか言ってたじゃん」
「聞いとったんなら絶対言わん。」
「ウソウソ!何も聞こえんかった!!」
「……あ〜ちゃんは」
「うん」
「…のっちが変態でも」
「うんうん」
「好き。」



(*er)


頬を赤らめてそんなこと言うなんて…。
我慢とか、理性とか、そんなもん捨てちゃいます。
次の瞬間にはのっちはあ〜ちゃんの上に跨がっていた。


「あ〜ちゃん、好きっ。」
「…んっ」


あ〜ちゃんの唇。
プルプルしてるのが好き。
あ〜ちゃんの舌。
ヌメヌメしてるのが好き。
キスの間、漏れる声。
色っぽくて好き。


パジャマのボタンに手をかける。
一つずつ外していくが、煩わしくなって開けた所から手を突っ込んだ。
ブラは…してない。


「や…っ、」
「あ〜ちゃんっ…」


あ〜ちゃんの胸。
大きくて柔らかいのが好き。


やっぱりパジャマ邪魔。
いや、ダジャレとかじゃなくて。
急いで残りのボタンを外し、胸の突起に吸い付く。


「ひゃ、…のっ…ち」


甘噛みする。


「ぁん、…っ」


あ〜ちゃんの胸の突起。
すぐコリコリになるとこが好き。


あ〜ちゃんの腰が揺れ始める。
少し開けた両脚の間に身体を滑りこませた。


「はぁ、はぁ…あ〜ちゃん、下も全部脱がせていい?」


そう言ってパジャマの上からそこを撫でる。


「んっ、は…ぁ、いいけど、のっちも…脱いでよ、」
「わかった」



あ〜ちゃんに言われた通り、パジャマも下着も全部脱いだ。
そしてパジャマの下に手をかけると、
腰を僅かに持ち上げて脱がせやすいようにしてくれた。
下着もパジャマと一緒に脱がせた。
そこはもう十分濡れている。
一度指をそこに沿わせてから、固くなっている突起に蜜が絡み付くように撫でる。


「や…だっ、そこ」


押し潰す。


「はぁっ!…ぁ」


あ〜ちゃんの身体が跳ねる。


「…もうイッちゃった?」
「…」


荒い呼吸をしながら、黙ってるということはそういうことだろう。


「久しぶり…だもんね」
「のっ、ち…やぁっ、はっ」
「ごめん、止まらんわ」


指を僅かにずらして、蜜の出ている所へ。
今、あ〜ちゃんとのっちが一つになった。
指を出し入れしながら、あ〜ちゃんと再びキスをする。


あ〜ちゃんのそこ。
溶けちゃうぐらい熱くて好き。


あ〜ちゃんの全てが好き。

一つになっても不安が消えないのは、あ〜ちゃんを好き過ぎるから。
こんなに近くにいても不安なら、遠くにいて不安なのは当たり前だね。
だからのっちはまた会えるまでのあ〜ちゃん補充をしておくよ。


あ〜ちゃんの身体が再び跳ねて、指が締め付けられる。
お互い汗ばんだ身体を抱き寄せて、そのまま眠りについた。







最終更新:2009年05月14日 02:42