40度近くの熱を出したのなんて子供の時以来で。
その時は体中の節々が痛んで、辛くて、苦しくて仕方なかったことを
覚えている。
熱にうなされる私の手をお母さんが握っていてくれた。
だけど、仕事に行かなくちゃと、その手が離れていくのが寂しくて、
だだを捏ねてお母さんを困らせた。
行かないでよ。
私を一人にしないでよ。
痛いの。
辛いの。
苦しいの。
あの時みたいにお母さんはいない。
だけど、、今の私が欲しい手はお母さんのじゃなくて。
私が欲しいのは、、、
誰かに右手を握られている、ような気がした。
熱がありすぎるのかな。
のっちがいる、なんて。
のっちに会いたい、なんて。
きっと幻想。
夢、なんよ。
夢の中なら、貴女に触れてもいいですか?
夢の中なら、貴女を愛してもいいですか?
ああ、、やっぱり、すき。
ねぇ、のっち、、
のっちのことを想うと心があったかくなるんよ。
だけど、同時に、
痛いよ。
辛いよ。
苦しいよ。
大切にしたいのに、傷つけたくなる。
失いたくないのに、逃げたくなる。
笑っていて欲しいのに、涙でぐしゃぐしゃにしたくなる。
でもね、のっち、、
それでも、、どうしようもないくらい、、
すき、、なの。。
「ゆかちゃん」
そんなキレイな瞳で見つめないで。
「泣いていいよ」
そんなキレイな声で優しくしないで。
「ゆかちゃん」
頬に感じる体温。
夢、、じゃない?
「のっちはここにおるから」
ぼんやりとしていた視界がクリアになっていく。
目の前には、眉を八の字にしたあの子。
本当は会いたくて、会いたくて仕方なかった愛しい彼女。
最終更新:2009年05月14日 02:46