(K)
もう限界は超えていた
早く触れたかったくてしょうがなかった
やっと感じることができたのっちの熱に没頭する
なんの抵抗もなくゆかの行為を受け入れてくれるのっち
のっちも限界だったの?
「ふ、…あ」
こんな時にしか聞けない声に体が奮える
久しぶりの感触に息が止まる
ゆかはきっと、のっちに溺れてる
「ゆかちゃん、大好き」
全部終わったあと、のっちは必ず抱きしめてくれる
それが心地よすぎて、ゆかが全部してもらったみたいな感覚に陥る時がある
1度くっついたらなかなか離れてくれない
でもそこがかわいい…って…ん、ちょっと待っ、…
「のっちこそばい…」
「だってこそばくしてるもん」
「ん…、や」
「ゆかちゃん」
「ゆかはい、いから…ぁ」
「だめぇ」
「のっち、ほんとやめて」
「…のっちだって触りたいよ」
「でも」
「ダメなん?」
「だって…」
だって、触られるの、恥ずかしいんだもん
「いつものっちばっかじゃん…のっちだってさぁ、」
不満そうに言うその顔に申し訳なさが込み上げてくる、けど…
だってさ…簡単に想像できちゃうんだもん
触られて我慢できなくて乱れて恥ずかしい自分の姿
そんなの恥ずかしすぎて見せらんないよ
…のっちは見せてくれてるのに、ゆかは卑怯かな?
でも恥ずかしいもんは恥ずかしいの!
「…のっち、してほしくない?」
「そうじゃなくて!…見たい。色々と」
「ゆかも脱いでるよ?」
「違うよ。もっと色々が見たいの」
笑うでも怒るでもなく真剣に言うのっちに
かぁっと顔が熱くなる
「…見せてよ」
だって
「触りたい…」
でも
「…ちゃんは、」
「あ〜ちゃんは触ってたのに」
触ってた?…今日のこと?
「だってあれは…別に普通のことじゃん」
「…触ってた」
「ふふっ拗ねんでよ」
顔に手をのばす
頬に触れようとしたらぷいっとよけられてしまった
「のっち」
もう一度膨れっ面に手をのばして
背けられた顔に触れる
「のっちのこと、…嫌い?」
何を言い出すんよ
そんなことあるわけないじゃん
「ふふっ」
「ねぇ…」
「嫌いなわけないじゃん。ありえんよそんなこと」
まさかのっちからこんな台詞が聞ける日がくるなんて
少し前までは考えられなかったのに…
「じゃあ好き?」
「好き。大好き」
上にいる愛しい人の背中に腕を回して引き寄せた
微妙に触れ合ってた肌が密着して心地いい
1度首元に顔を埋めてから、耳元に口を寄せてきたのっちの心臓の鼓動が伝わってくる
「…どんくらい?」
熱い息と一緒に出された甘えた声
のっちの甘えたモードは本当に可愛い
「ふふっどうしたん?今日なんか違うね」
「…」
なんも言わずにのっちはまた首元に顔を埋める
唇が触れてる感触がするけど、するだけで刺激は与えては来ないのっちが無性にいじらしくて、
よりいっそう腕の力を強めた
もっと甘えて欲しいよ
「ゆかがのっちのこと好きじゃないなんて絶対有り得ん」
「大好き。ずっとずっと大好き」
体を起こして隙間を空けて、見下ろしてくるのっちの目は少し潤んでいて
そっと触れるだけのキスは胸をえぐった
「のっちは?ゆかのこと好き?」
「好き。…だからやっぱいいや」
「ゆかちゃんが嫌なら触らん。ごめんね…」
あぁもう
こんな幸せでいいのかな?
のっちのくれる言葉とか、仕草とか、温度とか
全部何一つ忘れたくない
ゆかを求めてくれる目も手も唇も全部全部
何一つ、こぼしたくない
大好きなこの人の大好きな存在であり続けたい
「…ちょっとだけなら、いいよ」
のっちもきっと、ゆかに溺れてるんでしょ?
でも溺れるのは苦しいことで。分かってたはずなのに、
最初から溺れてたゆかはずっと苦しかったはずなのに
酸素が足りてなかったせいかな、脳が麻痺してた
この時は、幸せしか感じれなかったんだ
嫌なことも悲しい感情も全部、忘れてたんだ
最終更新:2009年05月14日 03:19