初めて知った、のっちの想い。
のっちは話してる間、布団を被ったままの私の手をぎゅっと握って、やさしく頭を撫でていてくれた。
「のっちの心には、最初からゆかちゃんしかいなかったんよ」
ずるいよ。
そんなこと言われたら、離れられなくなっちゃうじゃん。。
「だから、安心して、、って言うのもおかしいか。。や、、なんて言うか、、」
それでも、怖いの。
ただ前を見ることは、怖くてしょうがないね?
「ゆかは、、、ゆかは、、ずっと、、、」
叶うはずのない想いを忘れてしまいたくて、空っぽな心を身体で満たそうとした。
痛みを伴ったって、寂しさが埋まるなら、それでいいと思った。
「誰でもいい、、って」
彼女じゃない、誰かに抱きしめられながら、
この手が彼女のだったら。
この腕が彼女のだったら。
この唇が彼女のだったら。
この舌が彼女のだったら。
なんて、望み続けて。
「のっちじゃないなら、、誰だって同じだった、から」
それでも、気になるのは、彼女に似た誰かで。
無意識に選んだつもりのあの人も、気が付けば彼女によく似た人だった。
「だけど、、のっちとの共通点を見つける度に、嬉しくて、、うしろめたくて」
いつだって満たされなかった。
寂しさなんて埋まらなかった。
代わりなんているはずなかった。
「ゆかは、、ゆかは、、っ、、」
「もういいよ」
強引に引っ張られた腕。
抵抗する間もなく、布団が剥ぎ取られた。
「遠回りして、ごめん」
久しぶりに晴れた視界に写ったのは、大きな濡れた瞳。
「“今まで”、はどうにもならんけど、、、」
ダメ、だよ。
彼女の顔なんて見れない。
見れない、、のに。。
「だけど、、のっちの“今とこれから”は、全部ゆかちゃんにあげる」
触れる、おでことおでこ。
目の前に迫る、のっちの瞳
ゆかが大好きで、大嫌いな、、純粋で、真っ直ぐな瞳。
「だから、、ゆかちゃんの“今とこれから”を、全部のっちに下さい」
最終更新:2009年05月14日 03:32