SIDE-N
あれからゆかちゃんは何度かあ〜ちゃんに会わせてくれた。
「人見知りののっちが珍しいね」とも言われたけど。
でもたぶんあ〜ちゃんの友達作りの才能のおかげ。
すっかり三人で遊ぶことが多くなっていた。
あ〜ちゃんに会う度に。
あ〜ちゃんを知る度に。
あたしはどんどんあ〜ちゃんに引き込まれていった。
もっと会いたい。
もっと知りたい。
会えない日は胸が苦しいし、
会える日は胸が躍る。
こんな感情が何て名前の感情なのか、あたしにはわからなかった。
今日もまた、三人でゆかちゃんの部屋にいる。
あたしとあ〜ちゃんがソファーに座って、ゆかちゃんはテーブル近くのクッションの上に座っていた。
さっきからあ〜ちゃんと肩と肩が触れて気が気じゃない。
「あー…ゆかアィス食べたくなってきたなぁ」
「もう無いの?」
「前食べちゃったんだよねー」
「じゃ、あ〜ちゃんが買ってこよっか」
「いやいいよ。ゆかが行く。アィスにはこだわりがあるから!」
「あははっ、昔からゆかちゃんアイス好きだったもんねー」
「ゆかちゃんって昔からそーだったんだ」
「うん。小学校一年生の時、誕生日にアイスあげた記憶があるもん…冬なのにね」
会話で自分をごまかそうとしても、あ〜ちゃんがあたしを見る度に心臓が高鳴る。
どうしよう。
あ〜ちゃんにもっと"触れたい"。
「じゃーゆか、行ってきまーす」
ゆかちゃんが出て行って、ドアが閉まる音と同時にあたしはあ〜ちゃんの腕を掴んでいた。
(*微er)
「のっち…?どーしたの?」
「ねぇあ〜ちゃん…キスしてもいい?」
「な、何言ってんの!冗談やめ…」
その口をあたしの口で塞いだ。
抵抗するあ〜ちゃんを無視して無理矢理舌でこじ開ける。
あ〜ちゃんの舌を見つけだし、無我夢中で絡めた。
「んっはぁ、…な、んで」
驚きと苛むような顔であたしを見る。
そりゃそうだよ。
今あたしのしようとしてることは、最低なことだもん。
「ゆか…ちゃん、がいるでしょっ!」
「大丈夫…帰ってくるまでだから」
あたしはあ〜ちゃんの着ているワンピースの下から手を突っ込んだ。
何が大丈夫なのか、自分で言っていてもわからない。
今はただ、あ〜ちゃんに直接触れたいだけだった。
「服脱がさなくても、できるし」
「そんな、問題じゃっ、な…い」
触れた肌は昔抱いたどの女のコとも、ゆかちゃんとも違う感触。
あたしの手は、考えなくても縦横無尽にあ〜ちゃんの身体の上を動く。
こういう所が経験値、というか。
自分の嫌いな所。
あたしが下に触れようとしたら、あ〜ちゃんの抵抗が一番強くなった。
もしかして。
そう思って下着の横から手を入れようとした時だった。
「たっだいまー!ピノの新しい味買ってきたよー!!」
つづく
最終更新:2009年05月14日 03:49