だめー!!!本当だめー!!
力の限りピィピィ鳴いてみる
「…のっち!なんかチョロ苦しがっとらん!?」
「え!?のっち、かっしーみたく心臓マッサージ出来んよ!!」
再びあ~ちゃんの手のひらに戻される。
…のっち、もしかしてゆかの事睨んどるん?
チョロくん…って優しくなでてくれるあ~ちゃん。
わ…ちょっと良いかも。
って、だからのっち怖いから…。
「のっち。変な顔しとらんでゆかちゃんママに電話してみんさいよ。心配じゃけ」
ありがと。あ~ちゃん…
でも、大事になっちゃったりしたら…
「…うん、わかった」
のっちが慌ててケータイの開いた。
「…うん。えっ…はい。…あっ、大丈夫。はーい」
のっちが電話を切った。ママぁ…ごめん心配させて。ゆか、ハムスターになっちゃいました…
「ゆかちゃんママなんて?」
「あっ、かっしー寝とるって。…起こさんでも良いって言った。」
え!?ゆかの体は寝とるん?…って事は……。
「かっしー来ないよ」
「珍しいね…ゆかちゃんが約束守れんかったの」
違うよ、あ~ちゃん…ゆかの事誤解せんで。
…のっち、絶対ワクワクしとる。
「チョロごめんね♪」
のっちはあ~ちゃんの手から、ゆかを受け取ると空箱にすぽんと入れた。
うわああ……のっちする気満々だよぅ…
もう!どうしてこの子はそんなにがっつくんよ!?
そんな風にいつも10分毎にあ~ちゃんに迫ってるんならただじゃおけんよ!?
のっちがあ~ちゃんの肩に手を置く。
そのまま…ちゅー…しちゃったぁ!
本日の実況は樫野有香でお送りします!
……人として終わってる…
なんとかしなきゃ…でも最近、例の仕事のネタが…。
「…あ~ちゃん、いい…?」
待って!まだ始めないで!!
「ん…」
わー。ごめんなさい、ゆか見てしまうよ!!
「ゆかっ!何しとんよ!」
「ごめんなさい!!違うの!見たかった訳じゃないんよ!」
「何言っとるんよ…今、彩乃ちゃんから電話あったんよ。約束してたんでしょ」
バッと勢い良く自分を見る。手、OK!足もOK!!
…人間に戻れたぁ……
っていうか!!!
ゲージにふーくんが居ない…
ってことは………。
ママの説教を背中に受けながら家を飛び出た。
「…おはよ」
のっちが笑顔で迎え入れてくれる。
ああ…顔が見れないよ…
「あんなに何度も今から行くよって電話くれなくても。一駅ごとにくれたん?」
のっちが笑う。
まさか、言えない…
「ゆかちゃん!どうしてチョロを捨てよったん!?」
部屋に入った瞬間あ~ちゃんの怒声。
「だから!!捨てたんじゃないんよ!」
「だから…?」
「…だからっていうのは…その……」
ゆか、只今スッゴい困ってます。
「だからっ…!この子はチョロじゃなくてふーくんなんよ!!!」
end
最終更新:2008年10月10日 18:18