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「…のっち」
「ん?」
「ごめんね…」
優しく抱きしめてくれるのっちが、大きな目をきょとんとさせてゆかを見た。
「ゆか、のっちに甘えてばっかりで、のっちに何も返せんで…」
「いいよ、そんなん」
「でも」
「のっちがそうしたいからしてるだけだよ」
優しい目をして、いつもゆかの事を一番に考えてくれるのっち。


どうして?
なんで?

ゆか達はトモダチ。
のっちは、トモダチ。

なのに、のっちの優しさはまるで…。


「…トモダチなのに?」


「え?」
「ゆかはのっちにとってトモダチなのに…なのに、なんでここまでしてくれるの?」
「……」
のっちの本当の気持ちが聞きたいよ。


「…困ったなぁ」
ぽつりとそう呟いたかと思うと、眉が八の字になった。

「ほんとは、まだ言うつもりなかったんだけど」
それから少しだけ笑って。
「…のっちにとって、ゆかちゃんは」
ぽりぽりとこめかみを掻いて。
「トクベツっていうか…」
目を伏せた。


「世界で一番好きな女の子だから」


  • 続く-







最終更新:2009年05月14日 04:07