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ねぇ、、のっち?


のっちは、いつ
ゆかのこと好きになってくれたの?


思わず、零れた
ココロの中の、ちっさなわだかまり。


結局、押し問答しただけ
ゆかが、子どものように拗ねて
ふて寝。



      • っ。。。。。


ふと目が覚めると

のっちの腕の中。


もぅ、、、暑いのにっ・・・

なんて思いながら
自分でも頬が緩んでるのがわかる。


目を閉じる。

のっちの、香りがする。


ゆかの不安定なココロを
穏やかに落ち着かせてくれる、特効薬。




ねぇ、ゆか?

あなたは一体、どんな答えを望んでいたの?




数年前。

のっちは、あ〜ちゃんに夢中だった。

ゆかは、恋に夢中だった。


常に、気になる人がいた。

好きな人がいることが、楽しくて仕方なかった。


けど、想いの対象は次から次へ移ってって
どれも、長続きしなかった。


それに引き換え

のっちは、、、あ〜ちゃん一筋。

あ〜ちゃんだけ、だった。


あ〜ちゃんが好き、だなんて
聞いたわけじゃなかった。

でも、わかってた。


そりゃ、わかるよ。



「えっ、また別れたん?」
「うん」
「なんで、、、また、“冷めた”ん?」
「・・うん・・・」

片想いのときは、最高。
付き合い始めは、順調。

けど、、、、すぐに冷めてしまう。


「・・・ほんと、長続きしないねぇ」
呆れたように、のっちの眉がさがる。
「うっさいなぁ」
「ま、、かっしーには合わんかったんだよ」
けど、、眼差しは、どっか優しい。
「…そ、なのかな・・?」
「たぶん」
そういって、へらへらと笑った。


なんで、あんなに盛り上がった想いも
幻のように、流れさってしまうのだろう?


「・・・のっちは、、一途だよ、ね?」
「ん?・・・あぁ、、、一途ってか、、、なんか嫌いになれんていうか
 諦められん?て言うのかなぁ・・・うん、ただ、諦めが悪いだけ、だよ」


いいなぁ、、あ〜ちゃん。

こんなに、のっちに想われて・・・


    • ん?

なんだろ、この胸の痛みは…



「あぁ、、、ゆか、変わらなくっちゃなぁ・・」

どう変わるの?
なんで変わりたいの?
そんなことわからないまま
ただポツンと呟いた。

「なんで?」
「んー、、なんか、さすがにこの冷めやすさは
 自分でもどうかと思うんよね・・・
 こんなんじゃ、、、

誰もトクベツに想えない。
誰のトクベツにもなれない。

そんなの、あまりに寂しいじゃない…?


コトバに詰まるゆかを
ん?てな表情でみて、のっちは言った。


「別にそのままでもいいんじゃない?」


ヤだよ。
このまま、なんて・・・


そう思ったのは

自分にたいしてだったのかな?


それとも・・・?




高校3年生になる前だったかな。

仕事で知り合って、写真で意気投合した
スタッフさんに告白された。


「ゆかちゃん、わたしと付き合おうっか」
「えっ?」

自分の耳を疑った。
目の前でにこにこしている彼女の笑顔が
なおさら、ゆかを混乱させた。

「なに、言ってんですか、だって・・・

彼女の瞳はやさしい。そして、真剣だった。


とっさに、いろんな疑問を飲み込んだ。

唯一つだけ、聞いたこと。


「なんで、、、ゆかなん?」


「ゆかちゃんだから。だから、一緒にいたい」


彼女と付き合うことを選んだ。


もしあの時、彼女を選ばなかったら


今こうして、のっちと一緒にいられただろうか?


もし、のっちがあ〜ちゃんと

うまくいっていたら・・・?


ゆかは、どうなっていたのだろう?


大切なことに気付かず

ホントの想いに気付かず


うわべだけの恋を繰り返していたかもしれない。



冷めやすい。

本質的なことは何一つ、変わっていないのかもしれない。

けど、なんで冷めてしまっていたのか

今なら、わかる。


ほんとの自分でいられなかったから。

ほんとの自分を見せられなかったから。


こんなゆかが、冷めることなく
付き合えてる人、付き合えた人。


のっち、、、、そして、彼女。。。


二人とも

ゆかのそのまんまを
受け入れてくれた。


受け入れてくれた?


んーん。ただ、傍におってくれた。


      • うまくは言えない。


けど、

あ、、、こんなゆかでいいんだ。

そう思わせてくれた人。


なんで、こんなにグダグダな人なのに・・


あぁ、、、、悔しいな。



ふいにイタズラ心がうずき
のっちの鼻をつまんでやる。





        • っ、!?


ゆっくりと瞼をもちあげるのっち。


「えっ、、もう朝?」

寝ぼけてる?w


「んーん、まだ。
 てかさぁ、、、暑いのにひっつかんでよ」


心にもないことをいって、あなたを試す。


「はは、やっぱ怒られた」とか何とか言って

そっと、ゆかの胸元に擦り寄ってきて

「ま、別にいいじゃん」と呟いた。



あぁ、なんて愛しいんだろ。

そっか、こんなにも
愛しくて愛しくて仕方ないから

不安にもなるの、、、か。



ぎゅっと、カタチのよい頭を抱きしめる。

「ねぇ、、、好き?」



曖昧な問いかけ。


のっちは、ぐっとゆかの背に腕を回し


「うん。
 ゆかちゃんが、好きだよ。
 ゆかちゃんが、大好き。
 ゆかちゃんが、愛しくて
 ゆかちゃんと、ずっと一緒にいたい」

何度も、ゆかの名を呼んでくれて


強く強く抱きしめてくれた。


他の誰でもない、ゆかの名を。。。



「ありがと」

そう呟くと


そっと顔をあげたのっちと視線が交わる。


「のっちこそ、ありがと」

のっちの“ありがと”の真意はつかめなかった。


でも、それでいいと思った。



今、この瞬間

ゆかの傍にのっちがいて
のっちの傍にゆかがいる。


そして、きっと


これから先、ずっとそれは変わらない。


永遠なんて信じる性質じゃないけど


そう思える。


だから、それでいいと思った。


ここに、互いがたどり着いた軌跡?奇跡?


それはきっと、
とても大切なものではあるのだろうけど


振り返るものでもないのかもしれない、、、のかな?



そっと、交わされる口付け。


大好きな、のっちの香りに

くだらない思考が攫われた。



ゆかの不安定なココロを
穏やかに落ち着かせてくれる、特効薬。



「おやすみ、のっち」

「おやすみ、ゆかちゃん」



今夜も、幸せな眠りにおちていく。。。








最終更新:2009年05月23日 18:17