N-side
「のっちとで、、、良いの?」
「のっちさんとが、、、良いんです」
また、そんなこと言うんだ?
まったく、、、
どんだけ
のっちをその気にさせるつもり?
こーいうとこ、ほんと小悪魔。
「てか、日曜暇なの、、、
ゆかちゃん知っとって聞いた?」
日曜日は2人が図書館で会う日。
特に約束をするわけでもなく・・・
毎週、日曜日の午後に
私たちは図書館で会うようになっていた。
「あ、そういや、、、そうでしたね」
確か、、、
ゆかちゃんを初めて見たのは、、、
2年前。
のっちが高校3年の春のことだった。
受験勉強をはじめて、
塾の無い日曜日を図書館で勉強しようと決めて
それを実行した、、、初日だった。
名前も知らない
年も知らない
ただ、勉強してたから
学生だろうな、って、、、そんくらい。
日曜日だから、制服も着てないし
どこの学校かも分からない。
そんな子がのっちの前の席に座った。
長い髪してんなー、って
やたら細い体だなー、って
チラッと前の様子を覗いて
そう思っただけ、、、だった。
「いつもどーり課題やってから、行く?」
毎週日曜日、
のっちも飽きずによく通ったものだと思う。
まあ、、、家じゃ集中できないし。
そして、、、
彼女も毎週、そこに居た。
だけど、
初めて見たその日から
彼女がのっちの前に座ることは無くなっていた。
まあ、のっちの前に座ったことが
たまたまだったんだろうけど。
、、、いつの間にか一年が経ち、
私は志望していた大学に合格した。
「そーですね。、、、のっちさん、教えてくれますよね?」
のっちは大学生になってからも、
日曜日の午後、図書館には通い続けた。
あの子が、、、
まだ居た、からだ。
なんとなく、気にかかってたのかな?
まあ、彼女が居ればラッキーか、って
そう思ってたぐらい。
一週間分の課題をやったり、
本を読んだり、
受験生の頃とは少し違った風に
図書館を利用していた。
「まあ、、、分かる限り、でね」
最終更新:2009年05月23日 18:21