眩しい。閉じた瞼の向こうに光が射している。
「ん…」
「起きた…?」
うっすらと目を開けると、優しい笑顔がそこにあった。
「おはよ」
「…んー」
「まだ眠い?」
「んー」
「ん、起きる?」
「んー」
「ふへ、それじゃ分かんないよ」
だって起きたくないんだもん。
のっちの腕の中はあったかくて優しくて心地良いから、ずっとこのままでいたいんだもん。
「このまんまがいーの…」
「…しょうがないなぁ」
そう呟いて、さらさらとゆかの髪を撫でるのっち。
ゆかの我が儘にも嫌な顔一つせず、柔らかく微笑んでくれる。
だから甘えてしまう。
のっちの優しさにどっぷりと甘えてしまう。
「ゆかちゃんは甘えんぼさんじゃね」
「…甘えんぼでいーもん」
「うん」
「……のっちだけだもん」
「うん」
でもこれは、トモダチだからじゃないよ。
ゆかの中でのっちはもう、トモダチじゃない場所にいるから。
のっちは、そう。
「って事は、のっちはゆかちゃんの恋人になれましたか?」
「…うん」
「そっか」
ゆかの言葉にのっちは、くしゃって子供みたいに笑って。
「…この日をずっと待ってたんだ」
と、嬉しそうに言った。
最終更新:2009年05月25日 20:48