−aー
パタン。。。
誰かの腕の重みで目が覚める。
んーん
誰か、じゃない。
パチン、と目覚めた
いつもと変わらぬ、朝。
いつもと、ちょっと違うのは
目の前に、キレイな黒髪の彼女、
すーすー
規則正しい、寝息。
そっと腕をどかして
ベッドから抜け出す。
最近はさらに忙しくなったというのに
月に何度かは
こうして彼女の部屋に泊まりにくる。
それも、ここ数ヶ月くらいのこと。
そう
彼女が
彼女と別れた後、、から。
ふと、時計を見ると
いつもの時刻。
体内時計は、正確、だ。
いつものように
シャワーを借りる。
ざー・・・・
あたしに、できることって、、、
なんなんだろう?
なんで、二人は
離れてしまったのだろう?
ざー・・・・
びっくりした、なぁ…
ゆかちゃんが、彼女の
告白を受け入れたこと。
ざー・・・・・
びっくりした、なぁ……
彼女が、ゆかちゃんの
別れ話を受け入れたこと。
あり得んじゃろ?
信じられんかった。
離れ離れになった二人。
あたしは、ゆかちゃんの傍にいることを選んだ。
きっと
彼女は、一人でも大丈夫、、、、だろうから。
ゆかちゃんとの、二人きりの時間。
おなじベッドで眠る。
でも、なにがおきるわけでもない。
うん
おきるわけない。
だから
一緒にいられるん、、、だ。
浴室から出て
髪をかわかす。
あたしの目からみて
二人は今なお、
確実に、両思い、、、だ。
カタン。
その音を合図に、
ゆかちゃんが起床したと察知する。
視線を移すと
ぼやっとした、ゆかちゃん。
あぁ・・・
彼女を思い出してる
想ってるときの、、、顔、だ。
「・・ゆかちゃん…?」
反応は、、、、ない。
「ゆかちゃん?」
すっと、こちらを向く、黒目がちな瞳。
「おはよ。勝手にシャワー使わせてもらったけぇ」
いつもとおなじ
やりとり。
そ
きっと
これが1番
彼女のため、、、だから。
ゆかちゃんの視線は、まだ
宙を彷徨っている。
そっと、頬に触れる。
「・・どしたん?・・・また、ヤな夢でも見たん?」
「んーん・・・まだ、、、少し眠い、、だけ・・
彼女のこととなると
嘘が下手になる。
「大丈夫?」
「・・うん、、、、シャワー浴びてくる、、、ね?」
そっと離れる
手と手。
「・・・あ〜ちゃん?」
「なに?」
「今日は、、、いい天気、、、かな?」
「…たぶん」
そっか、、、
そう言って、浴室にきえていった。
ぼんやりと窓の外を見上げる。
なんで、こんなことになってんのかな?
想い合ってんのに、、、なんで?
知ってるんじゃよ?
ゆかちゃんが、彼女とお揃いのピアスを
今も、たまに
こっそりと身につけてること。
気付いてるんじゃよ?
彼女が、ゆかちゃんとお揃いのリングを
今も、たまに
こっそりと、胸に掲げてること。
ねぇ
お互い、気付いてないわけじゃ、、、、ないでしょ?
あぁ・・・
ほんと、わけがわからん。
二人の本心。
そして
自分の本心。
ぽつ、ぽつ・・・
えっ?
気付くと、窓に雨粒が落ちてきていた。
さっきまで、あんなにいい天気だったのに・・
天気予報なんて、アテにならない。
ねぇ
雨が降ってるよ?
誰かが
泣いている。
最終更新:2009年05月25日 21:30