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備えあれば憂いなし。
昔の人はうまいこと言うね。

大丈夫。心は決まってるし、覚悟もできてる。


緊張は、そりゃしない訳はないけど…

だって初めてなんだもん、ドキドキもんだよ。


でも、シチュエーションも最高だし、相手は勿論世界一大好きなあなただし。



一緒に新しいなにかをしてみるなんて、幸せじゃない。


ね、そうでしょ?
だからいつまでも固まってないで、あなたも覚悟を決めたらどう?



あたしが微笑んでみせると、やっと安心した様に顔を緩ませるあなた。


あたしの上に被さって、顔を真っ赤にして。



「……あ〜ちゃん、あたしをハメたね?」
「知らん」
「一体どこから?全部?」
「ふふ、知らんて」


真上で顔を赤くするのっちの瞳を、真っ直ぐ見つめる。


優しく、柔らかく、微笑んで。
できる限りの気持ちを込めて、見つめる。



逃がさないよ、のっち。


そりゃ、付き合って三日で。なんていうのはあたしも御免だけど、もう半年。


マイペースでのんびりしてるあなたのことだから、あたしまでぐずぐずしてたら、あたしに触れてくれるのは、いったい何年先?


そんなあなたが愛しいのだけど、そろそろあたしがキッカケを作っても、罰は当たらないでしょ?


酔ってなんていない。
もし酔ってるんだとしても、それはアルコールにじゃないよ?


散らかった部屋。
それなのに全然狭く感じないのは、きっと物が少ないから。

物に思い入れしなければ、目に見える様な、人との繋がりも億劫にするあなた。



だって、折角ファンだったアーティストさんから貰ったCD、もう持ってるからってゆかちゃんにあげちゃうなんて、あり得ないでしょ。


沢山の人と連絡先を交換しあってるのに、携帯忘れて地方CPにでるなんて、あり得ないでしょ。


「のっち?」


そんなあなたが


「ん〜?なんか、あ〜ちゃん余裕な感じだね」


あたしなんかを


「今、一番大切なものってなに?」


大切に思ってくれてる。


「…あ〜ちゃん」


ほら、ね。
こんなに幸せなことはない。

奇跡以外の、なにものでもないでしょ?


「ありがと」


照れたあなたに、キスをあげる。



もう誰にも邪魔されない。



二人だけの世界。



散らかった、愛しい愛しい、あなたの部屋。



2:30AM



ためらいがちに
あたしのもとへ
大きな愛が降ってくる。


〜end〜








最終更新:2009年05月25日 21:51