神様仏様!
この際、閻魔様でも大魔王様でもいいや。
どうかあたしの願いを叶えて下さい。
世界平和だとか、世界征服だとか。
皆様方の普段の仕事は知らないし、皆様方にとっちゃちっぽけな話かもしれないけど、あたしにとっては一大事。
どうかどうかお願いします!
お賽銭箱にお札を入れたのは初めてです。
まぁ、千円だけど。
ってか、神社ってことは、神様んとこにしか、届かないのか?
まぁ、んなこたぁ良い。
是非ともなんとかして頂きたい。
「お願いします!」
「面倒くさいなぁ」
「っ!!!」
えっ?えっ!?
なに今の声?どっから聞こえた?
辺りを見回してみても、誰もいない。
「上だよ!う〜え」
上!?
「うわっ!」
「いや〜どうもどうも」
見上げると、天使がいた。
真っ白でふわふわの、天使。
なんてこったい、羽生えちゃってるよ。
天使は髪までふわふわパーマなんだ。
ってか、神社に天使って…。
なんだかとってもミスマッチ。
「恋の悩みで呼ばれるとか、あんたどんだけよ」
「え…?あ、なんかすいません。ホントに来て頂けるとは…」
「普通はね、恋人の不治の病を治して欲しい!とか。絶体絶命のあたしの子供を救ってぇ!とか。そういう強い願いを持った人に呼ばれるんじゃけど…」
「はぁ…大変っすね」
そんな人達もいるのか…
なんか、申し訳なくなってきちゃったよ、のっちは。
「恋の悩みで呼ばれるのは、初めてだね!よっぽど成就させたいとみた」
いや、なんか既に申し訳ない気持ちで一杯ですけど…
ってか、ホントにいたんだねぇ、天使。
「あっ、ちょっと待って。最初にね、これから仕える人に言う説明が…
あれっ?どこやったんじゃろ?あれ言わんくちゃいけんのに…」
天使は広島弁なんだ…
ますますミスマッチ。
めちゃくちゃ可愛いんだけどなぁ。
「まぁ、いいや!あ〜ちゃんが全部説明するけぇ」
「…意外とアバウトなんすね」
「うるさい!ちょっとのっちは黙っとりんさい」
「あれ?名前…」
「天使にわからんことはないの!ちゃんと聞きんさい」
「あ、はい!すいません」
「えぇ〜っとねぇ…まずあたしの名前はあ〜ちゃん。のっちの願いが叶ったら帰るけぇ、それまではあたしの世話をすること!
あ〜ちゃんに嘘はつかんこと!あ〜ちゃんのことを人には話さんこと!ちなみにそれを破ると…」
えっ?今からこれ世話すんの?のっちのこと世話してくれんじゃなくて?
てか、なんでどや顔?
「破ると……?」
「のっちが死にます」
えぇ〜〜〜!!なにそれ!
なんか天使恐いよ。
「そうよ!ちゃんと言うこと聞けば、痛くせんけぇシャキっとしんさい!」
なんか…大丈夫か?この天使……
「だぁ〜いじょおぶよ!」
あ、でも笑顔はのっちの想像通りの…天使、だ。
〜続く〜
最終更新:2009年05月25日 22:01