「さて、ほいじゃのっちのおうちに行こうかね」
「え?うちくるんすか?」
「当たり前じゃろ!これからはずっとのっちについとるしかないんじゃ」
「えぇ〜…イダッ!」
て…天使に殴られた!?
「なんで嫌そうな顔するんじゃ!天使に会えるなんてチョーラッキーなのに!会いたくても会えん人もおるんよ!?」
「わ〜、ごめんなさいごめんなさい」
なんてことでしょう。
のっちこれからずっとあ〜ちゃんと一緒!?
朝から晩まで?
そんなん…
色々と困るよ!
タダでさえ、のっちは人様に見せられないようなあんなことこんなことあるのに!
「ほれっ。はよ」
なんか、出会い頭から偉そうだし…
大体仕えるってことは、のっちがご主人様的な関係になるんじゃないの!?
あ、そういえば…
「のっちのこと、触れるんすね?」
「もちろん。天使にできんことはないんよ」
………………。
ってことは、しようと思えば、できるんだよね?
あんなことこんなこと…
つまりはそういうことだよね?
「よし。帰ろう。のっちん家にいこう」
「ほうよ。あ〜ちゃんお腹減ったけぇ、はよ連れてって」
天使。天使だもんなぁ…
きっと凄い柔らかくて、暖かくて、良い匂いがするんだろうなぁ…
ずっとふわふわ浮いてたあ〜ちゃんは、あたしに合わす為にか、今は肩を並べて普通に歩いてる。
よし!
「あ、あ〜…なんか、ちょっと肩こったなぁ〜」
スカッ…
あ、あれ?
スカッ…スカッ…
さ、触れない…
なんでっ!?
完璧な計算で、伸びをする振りをしたのっちの腕が、あ〜ちゃんの身体をスカスカ通り抜けていったりきたり…
「なにしとんのっち」
「え?あ、あ〜…べ、別にぃ?」
「触ろうとしても無理よ。のっちからは触れん。あ〜ちゃんが許さん限り、無理」
「許してくれれば、触れるん…すか?」
「別に敬語つかわんくてもええよ?」
くすくす笑うあ〜ちゃん。
あぁ〜、可愛いなぁ…
なんたって、天使だもんなぁ。
羽まで生えちゃってるんだよ?この子。
可愛いし、なんか美しくもあるし…
魂抜かれそう。
魂抜いちゃうのって、天使だっけ?
「で、許してくれれば、触れるようになるん?」
「なる。でも許さん。のっちの頭からは、ヤラシイことしか伝わってこん」
……………。
可能性は、ゼロじゃないんだね。
のっちは可能性という言葉だけで、いくらでも楽しめるんよ。
ナメてもらっちゃ困る。
「のっち」
「は、はい?」
「キモい」
……………。
〜続く〜
最終更新:2009年05月25日 22:03