Side A
今はデパートの帰り。
あたしがゆかちゃんを抱っこして、のっちが買い物袋を持ってくれている。
おしゃべりをしながら歩いていると。
次第にゆかちゃんの口数が減ってきて、体温も温かくなってきて、目もとろ〜んとしてきた。
「ゆかちゃん眠い?」
「…ぅ。」
小さく頷く仕草がもうたまらんちょwです。
「けっこう動いたもんね。寝てもいいよ?」
そう言うとあたしにぎゅっと抱きついてきて
「オヤシュミナシャイ。」
ちっちゃい声でそう言うとすぐに寝息が聞こえてきた。
「もう寝ちゃったの?」
のっちがゆかちゃんの顔を覗きこんでくる。
「うんw」
「はやw」
「子供じゃもん。」
はぁ〜。と感心してるのっち。
「あ〜ちゃん重くない?代わろうか?」
普段そんなじゃないけど、こういう所は良く気付く。確かに、寝てる子供は起きてるときに比べて重い。
「ありがと、でも大丈夫。まだ抱っこしてたいし。」
それに温かい。
「なら良いけど。疲れたら言ってね?」
「うん。そうするわ。」
Side N
家に帰る途中でゆかちゃんは疲れて寝ちゃった。
あ〜ちゃんに抱っこされて。
良いな〜…。
まぁ、あたしもちびの時はずっとして貰ってたけどさ。
足がぷらぷら、あ〜ちゃんに抱きついていた腕もぷらぷら。
あ〜ちゃんの肩に乗っかってる顔は、口が少しぽか〜って空いてる…。
絶対に今しか見れない貴重なゆかちゃんだ。
良く見とこ。
「のっち何そんなにゆかちゃん見とるん?」
ゆかちゃんの向こうからヒョイと顔を覗かせるあ〜ちゃん。
「え?だって滅多に見れんじゃろ?」
「ん〜、確かに。のっち、あたしも見たぁい。」
「え〜と、じゃあ…。」
あ〜ちゃんのご期待にそうべく、あたしは携帯でゆかちゃんの寝顔を激写。
「見せて♪見せて♪」
そして、わくわくなあ〜ちゃんへと見せる。
「ホンマじゃwこういうゆかちゃんは貴重じゃわw」
顔をクシャッとして笑うあ〜ちゃん。これ好き。
「どうしたん?」
あ〜ちゃんの笑顔に見入ってしまった。
「え?あぁ、可愛いなと思って。」
「へへwちびゆかじゃろ?めっちゃかわええよね?」
寝ているゆかちゃんにピトッて顔をくっつけてる。
「いや、それもそうじゃけどwあたしが言ったのはあ〜ちゃんのコトw」
「は?…な!何言っとるんよ!」
あ、ツンあ〜ちゃん。じゃあ、、もっかい言っちゃおw
「え、だから、あ〜ちゃんかwa…。」
「っ!も!もういい!」
途中で、真っ赤な顔のあ〜ちゃんに遮られてしまった。
あ〜あ、可愛いって言いたかったのにな〜。
あ〜ちゃんは、まったくこんな所で…。とかなんとかぶつぶつ呟いてる。
デヘヘwのちパパにとっては場所なんて関係ないのです!
たとえ嫌がられようとも!いつでもあ〜ちゃんに愛の言葉を伝えるのだw
歩きながら、まだ隣でぶつぶつ言ってるあ〜ちゃん。
「そりゃ、あたしだってさぁ…。」
ん?
「言いたいけどさぁ…。」
?
「何を?」
独り言に夢中なあ〜ちゃんに尋ねると、そのまま返してくるあ〜ちゃん。
「のっちカッコイイとか、だいすk……。」
途中で気付いて言葉が止まる。
え?今もしかして大好きとか言いかけた?
パッとこっちを見るあ〜ちゃんに
「だいす…なに?」
たぶん今、顔がニヤケてるw
「!!し!知らん!…のっちのあほぅ!!」
えwwwそっちぃ?
あ〜ちゃんは恥ずかしくて、スタスタとあたしを置いて歩いていく。
それを後ろから追いかける。
「ちょっとあ〜ちゃ〜ん!待ってよぉ〜。」
「ぇえい!知らん!」
そんなあたしを無視して、どんどん歩いていくあ〜ちゃん。
途中チラッと後ろを振り返り、あたしにベェwっとして笑った。
ゆかちゃん起きてたら、一緒にしてくるんだろうなぁ…。
うん、大丈夫。ちゃんと知っとるよ?
あ〜ちゃんは照れ屋さんなんよね?
でも、そんなあ〜ちゃんが大好きなんよ。
—つづく—
最終更新:2009年05月25日 22:15