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触れない…


触れないなんて…


これはもう、あ〜ちゃんのご機嫌をとりまくって、のっちにぞっこんラブにさせるしかないね!


まずは胃袋をがっちり掴もう。
女心を掴むには、まず胃袋を掴めって言うもんね!
ん…?なんか違うか?


てか、相手は天使だった。


性別とかあるんかな?
間違いなく女の子に見えるけど…


と言うよりそもそも…


「あ〜ちゃん?」


「なん?」


「のっち今思ったんだけどね?今あたし達は真っ直ぐのっちのおうちに向かってるわけ」


「うん。で?」


「あ〜ちゃんお腹減ってるんよね?のっちん家には、食べ物がなにもないの」


「ほう…で?」


「買い物でもしてこうかと思ってたんよ?でもね…」


「でも?」


「その〜、天使さんっていうのは…普段どのようなものを召し上がるんですかね?」


「あぁ〜…」


あ〜ちゃんは、顎に手をやりしばし考え中。


だって、想像もつかないもんね?
天使がごはん食べてるとこ。
そもそものっちは、天使とかそういう類いのもんは、お腹なんか減らないんだと思ってたよ。


「のっちが普段食べとるようなのと、一緒で平気よ」

「えっ、そうなの?」


「うん。平気平気」


それなら話は早い!
のっちの特製カレーだ!
長いこと一人暮らしして、どんだけ作ったかわからんのっちの自慢の逸品。


て言うより、唯一の一品?


まぁなんにせよ、あれを食べさせれば、いくらあ〜ちゃんが天使だろうと、のっちにイチコロだね!


「わかった!じゃあのっちが作るから、楽しみにしてて!」


「…お腹こわしそうじゃ」


なんか聞こえたけど、気にしない!


食べさせてしまえば、こっちのもんよ。


近所のスーパーマーケットに入ると、あ〜ちゃんはキャイキャイ騒いだ。


野菜とか、果物とかを、ポイポイのっちの持ってるカゴに入れる。


なんでも地球に呼ばれるのは初めてで、今までは聞いたこともないような名前の星を転々としてたとかなんとか。


のっちUFOとか信じてる派だから別に驚かなかったけど、天使って仕事の範囲めちゃくちゃ広いんだね…


のっちがあ〜ちゃんの仕事の疲れを、癒してあげなきゃね!


まぁ、あたしが呼んじゃったからわざわざここまで来てくれてるわけだけど…


マンションに着き、いよいよのっちの部屋のドアを開ける。


まいったなぁ〜…
そういや、しばらく掃除してないや。


うちに来た人は必ず第一声で「汚い」とか「足の踏み場もない」とか言うんよね。
やだなぁ〜…


ガチャ


ドアを開け、部屋に入る。


予想通りの部屋の有り様と…


予想外のあ〜ちゃんの言動。


「結構良いとこ住んどるねぇ〜」


ふわふわとのっちの家の中に進んで行く。


なるほどね。


足の踏み場はいらないんだね。


便利だね。
天使って…


〜続く〜






最終更新:2009年05月25日 22:36