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今日は久々にゆかちゃん家に泊まり。
本当に久しぶりだからワクワクしてる自分がいた



―ピンポーン―


はぁい、と声がして
ドアの先にはゆかちゃんが。

…やっぱり可愛いなぁ…



「のっち?ぽけーっとして、なしたんよ?」

「へっ?や、なんでもないよ」


変なのー、って笑いながら
家に入るよう促してくれる。


「そういえば、あ~ちゃんは?」



そう、聞くとゆかちゃんの顔が曇った気がした



「…あ~ちゃんは、家の用事で来れんけぇ
今日は二人っきりじゃよ」



どくん、と心臓が鳴った。



くるり、と振り向いたゆかちゃんの顔は
なんだか妖しげな雰囲気をかもし出してて

背中に冷や汗が伝った。



なんだか変な空気のまま、ゆかちゃんの部屋に入る。

チョロとふーくんは相変わらずで
ちょっとだけ癒された。





「―――ねぇ」



後ろから掛かる、甘い艶のある声。


身体の関節が軋んで、上手く動けない



「な、に?」


やっとのことでそれだけ返すと
ゆかちゃんは細い腕を後ろから回してきた。



そして耳元で囁く。


※








「さっきも言ったけど、今日は誰も居らんけぇ…
何してもええんよ………?」



ねぇ、のっち?

そう続けて首筋をゆっくりなぞられる。


「や……ゆか、ちゃん…あかんよ、こんな……」

「何が、駄目?」

「…ぁ……っ」



軽く耳たぶを噛まれて、息を吹き掛けられる。

熱い
熱い


心臓がうるさい。



「のっちぃ…感じとるん?」

「ちが…」

「ふふっ、かーわーいーいー」


そのまま強く抱きしめられて
背中に顔をうずめる。


もう…とにかくやばい。


―――駄目だって!!

そう振り返って強く言おうと思ったのに
ゆかちゃんはするっ、と抜けて


「ご飯食べよっか、お腹空いとる?」

なーんて言うもんだから、一気に身体の力がぬけた。


今の出来事で絶対、寿命縮まったよ…
危うく天国に昇るとこだったわ


「今日はハンバーグですよー」


にこって笑うゆかちゃんは可愛くて
本当に小悪魔だけど、許せちゃうんだよね


そんでもって付け合わせの野菜は全部のっちに回ってくるんだろうな…


それはそれで嫌かも…


ゆかちゃんが作ったハンバーグはめっちゃ美味しくて
話も盛り上がって、楽しい時間を過ごせた。

ただ…少しは野菜食べよーよ…


「んーっ、お腹いっぱい♪
お風呂入っちゃう?」

「どうしよっか、もう入っちゃおっかな」

「ねぇ……一緒に入ろっ」



……………はい?

意識が一瞬何処かに飛んでった
いきなり何言い出すんよこの子は!!!!



「やだ…?」



あー…もう、その目止めてー!!
上目遣い止めてー!!





「い、いーよ…一緒に入ろ……」


大本彩乃

負けました。完全なる敗北です。


「じゃじゃんっ♪今日の入浴剤はこれでーす」

「おぉ…」


なんでこうなるんだろう…
今日のゆかちゃんはおかしい。絶対おかしい。



「のっちってさぁ…」

「ん?」

「結構、胸あるんよねぇ」



むにっ


後ろからわしづかみ。
これ、なんの罰ゲームですか
涙が出てきよったよ…


あ~ちゃんヘルプミー



「なかなかの「お湯溜まったし、入ろっかぁ!!」


無理矢理ゆかちゃんの言葉を遮って
先に浴室に入る。


僅かに文句が聞こえた気がしないでもないけど
聞こえない振り、気にしない振り。


身体を洗って、背中を流し合いして
シャンプーの泡で遊んだりして、


こんなに疲れる入浴タイムはそうそうないよ…



仄かに香る入浴剤が心地よい。

今は何故かゆかちゃんと向き合う形じゃなくて
のっちがゆかちゃんに後ろから抱え込まれてます。



…何故だ。



「…のっち…あったかぁい…」
ぴっとりと背中にほっぺたをくっつけるゆかちゃん
心無しか手が腰に回されてるような―――





「―――――好き。」


湯気に隠れたその言葉は、はっきりと耳に届いた。

※





「え…ゆか「のっち、しよ」



拒否権はないよと言わんばかりに
素早く体制を入れ換わる。


向き合ったかと思えば、すぐに唇に柔らかい感触。



「ん…ん、ぅ…」


長い長いキス

頭がぼんやりして、このままとろけてしまいそう



「あ……んんっ…」


耳元にまたあの意地悪な声。



「のっち…感じとるね…
気持ちいい?」

「ん…やっ……は、ぁっ」


押し寄せる波に、抵抗するのに精一杯で
返事を返すのもままならない。


※





「ゆ、かちゃ……」

「なーに?」

「も……止め…っ」

「嫌。」



ぐぐっ、と更に深いところへ。

意識が途切れそう。
湯船に溜まったお湯がぱしゃぱしゃと跳ねる。


「…すごーい…お湯がとろとろしとるよ…」

「言、わ……んで…よ」



顔が熱く、火照る。
唇を噛みしめて、声を抑えるけどほとんど意味がなくて。

浴室という環境が、なおさら声を響かせた。





「―――そろそろ、限界?」


自分、こんなに高い声出たんだなぁ…
気付かなかった。なんて冷静に思う。



最後にゆかちゃんに耳を甘噛みされて
あたしは天辺まで昇った。


「は……ぁ…」

乱れた呼吸を整えて、顔に張り付いた髪を払いのける。



「気持ち良かった?」

分かってるくせに聞いてくる満面の笑みの小悪魔ゆかちゃん。





今日だけは素直になってあげるよ



「………うん。」



でも…夜、覚悟しといてね

のっちはやられたらやり返す派じゃけぇ



end







最終更新:2008年10月10日 21:53