SIDE-N
ゆかちゃんと別れて一年。
あ〜ちゃんと付き合って一年。
そして。
ゆかちゃんと浮気して一年。
あたし達三人は奇妙な関係で結ばれている。
「あ〜ちゃん、キスしてもいい?」
「しちゃ駄目って言っても、どうせするでしょ?」
「うん。する。」
「のっち、ゆかには?」
「あ〜ちゃんの後にしてあげる」
「えー!つまんない…」
同じベッドに三人。
何も纏わない姿で寄り添う。
あの日あたし達は話し合った。
それぞれの想いを知り、その想いを捨て去ることも出来ないとわかった。
複雑に絡まった糸は解けない。
それならそのまま。
あたしの中では。
相変わらずあたしはあ〜ちゃんが好きだ。
でも、ゆかちゃんも嫌いじゃない。
好きという感情がない訳じゃない。
だったらゆかちゃん。
ゆかちゃんとも立派に浮気でしょ?
SIDE-A
のっちとゆかちゃんが別れて一年。
ゆかちゃんと付き合って一年。
そして。
のっちと浮気して一年。
私達三人は奇妙な関係で結ばれている。
「もうのっち…拗ねちゃったじゃん…おいで、ゆかちゃん」
「うん!やっぱりあ〜ちゃんは優しー!!」
「やっ、ちょっと…ゆか、ちゃん!」
「あー!ゆかちゃん、あ〜ちゃんのどこ触ってんの!?」
「言えにゃい!」
同じベッドに三人。
何も纏わない姿で寄り添う。
あの日私達は話し合った。
それぞれの想いを知り、その想いを捨て去ることも出来ないとわかった。
複雑に絡まった糸は解けない。
それならそのまま。
私はゆかちゃんが好き。
それは変わりない。
のっちのことは、だんだん好きになってきた。
ゆかちゃんとは比べられないけど。
私もたくさんの愛を受けて、心が動かされないほど冷たい人間じゃないから。
私達の関係が私達の中で正当化されている。
だったらのっち。
私はこの関係に甘えてる訳じゃないよね?
SIDE-K
のっちと別れて一年。
のっちとまた付き合って一年。
そして。
あ〜ちゃんと浮気して一年。
ゆか達三人は奇妙な関係で結ばれている。
「ひゃ、ぁ、ゆかちゃんっ!」
「ゆかちゃんだけズルイよー!!」
「ん…じゃあのっちもすれば良いじゃん」
「確かに…じゃ、お言葉に甘えて…」
「っ、て、なんでゆかなの?!…ちょっ…だ、めだから」
同じベッドに三人。
何も纏わない姿で寄り添う。
あの日ゆか達は話し合った。
それぞれの想いを知り、その想いを捨て去ることも出来ないとわかった。
複雑に絡まった糸は解けない。
それならそのまま。
もう見返りなんて求めない。
ただゆかはのっちを愛したいだけ。
ゆかの愛を受け取ってくれるだけでいい。
あ〜ちゃんには今まで甘えさせてくれただけ、ゆかに甘えさせてあげる。
でもまた甘えちゃうから、無限ループだね。
でもそこにはちゃんと愛はある。
だったらあ〜ちゃん。
それは愛のある甘えじゃなくて純粋な愛じゃない?
ゆか達のこの関係。
間違ってるとか、正しいとか、そんなことが問題じゃない。
ゆかと、のっちと、あ〜ちゃん。
それぞれの想いがどうやってうまく消化されるかが問題。
だからさ。
結局どんな形になったって。
ゆか達三人は。
————unfaithful girls
終わり
最終更新:2009年05月30日 22:19