「のーっちー」
気だるい午後。
3人で出掛ける予定だったけど、かしゆかが急用で外れた。
予定は次回に回し、のっちの家に来た。
あたしたちは必然的に二人きりになる。
「なーにー」
それなのに全然かまってくれないで、ゲームに夢中。
「つまらん。」
「え…うん……ん。」
のっちは面倒くさいとでも言うように頬杖をつく。
同時に消された真っ黒なゲーム画面。
ゆらゆらと流れてきた視線、あたしはのっちを見ていたからバチッとあった。
「んー…どっかいく?」
それもいいかもしれん、けど今は…
「嫌。」
「なっ……なんで?」
せっかくの二人きり、自ら幸せを逃すなんてしたくないけんね。
「やっぱつまらんくていいわ。」
「変なの。」
「変じゃもん。」
ふふっとのっちが鼻で笑った。
少し頭にきたけど、落ち着きないその瞳を見ていたら、可愛く思えてきた。
自然と視線も、その大きな瞳に引き寄せられる気がする。
そして目が合えば笑ってうつ向いた。
視線盗む引力 こぼれた その顔
なんだか悔しい。
じゃけん目を閉じた、盗まないくらいぎゅっと。
…静かで、つまらん。
でも心地良い。
「…のーっちー」
「あのな、のっちとずっといたいんよ」
「もしもね、この願いがちゃんと叶うなら」
「はじけて消えてもいいよ。」
いつの間に倒れた頬杖、…ほんのかすかな寝息。
だからこそ言えた本音。
意識あるのっちが聞いたら、なんてゆうんじゃろ。
「…ってどんだけ。」
眠るのっちと、起きているあたし。
それしかない空間、微動だにしないのっち、伸びない影。
時が止まっとる…かも。
起こさないよう、そっと隣へ移動する。
触れた肩と肩。
体温が伝わるの、それだけでも幸せ。
このまま目を閉じたら、あたしの時間も止まるんかな。
「おやすみ。」
目を閉じて、幸せな物語。
永遠だよ、wonder2。
最終更新:2008年10月09日 23:26