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ゆかちゃんの部屋の窓は結露してて、そっと手で拭ってみた。


この雨も、もうすぐ雪に変わる。



いち、にぃー、、、

「3ヶ月…」


付き合って、3ヶ月目



『好きじゃないから、ヤらせないんじゃない?』



馬鹿馬鹿しい


のに、私はすっかり翻弄されてる。



3ヶ月でヤってないって変なんかなぁ…。



普通は、どの位で…

って
「はぁ…。アホらし」



図書室にでも居れば良かった。
多少人が居れば、彼だって寄っては来なかったはず。


無かったことにしたい。
あいつの言葉も、
こんな事考える自分も、


この雨が全て流してくれたら良いのに…。




—…ガチャ
「のっち、お茶」
「うん、ありがとう」

ローテーブルに置かれたマグカップから、紅茶の良い香りがした。
結局、コンビニにものっちの家にも寄らず、真っ直ぐゆかちゃんの家に来た。


「寒いね」
そう言って、私に寄り添うゆかちゃん。
「うん、寒いね」
「…」
「…」
話したい事は沢山あるのに、出てこない。

「のっち…」
肩に心地良い重み。
「、、、なに?」
心臓が忙しなく動きだす。
「今日、、、なんかあった?」
鼻をくすぐる、ゆかちゃんの香り。
「なんもないよ」
「心配だよ」
肩の重みが消えて、覗き込まれた瞳。
「なにが?」
「色々」
「色々?」
淡いピンクのグロス。




どうってことない。
いつもと同じ。


なのに…

あー…ダメだ、、、



思わず抱きしめた体が、少し力が入ったけど直ぐに抜けて、抱きしめ返してくれる。




「どしたん?」
「ゆかちゃんはのっちの事好き?」
「…当たり前じゃん」
「本当?」
「何でそんな事聞くの?」


白くて細い、でも暖かな腕に抱きしめられるのも、


「なんとなく」
「好きだよ。好きじゃなかったら、抱きしめてないもん」


甘い声を耳元で囁かれるのも、


「うん…だよね」
「そうだよ」


柔らかい微笑みをこんな間近で見れるのも、


のっちの特権。




『樫野は貰うから』


渡さないよ?
誰にも渡さない。



「のっちもゆかちゃんが好き」



ゆかちゃんの特等席は私のだ



そっと、体を倒した。








最終更新:2009年05月30日 22:58