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むか〜しむかし…

すみません
つい最近の某所の話しです。

私とあ〜ちゃんは始めからみんなが羨むようなラブラブではなかったのじゃった…。
そうあれは桜舞う暖かな晴れた日の事じゃったぁ…。
あ、語り手口調いらない?
はい、了解です。



「いやぁ晴れたねぇ」
私とあ〜ちゃんとゆかちゃんの三人は久しぶりのオフを使って簡単な花見に来ていた。
いいねぇ可愛い2人のはしゃぐ姿を眺めながらまったりできるなんて、ここはパラダイス?ヘブン?

「あ〜ちゃん、のっちがまたやらしい事考えとる」
「うん。あの顔はやらしい事考えとる顔じゃね」

ふ、なんとでも言い給え。
幸せなんだから。

そう
私は幸せなのでした。
だってあ〜ちゃんが笑ってんだもん。
こっちまで笑顔になれるような幸せな雰囲気はあ〜ちゃんだから。
ゆかちゃんとキャーキャー言いながら舞い散る桜の花びらを追いかけてる姿はとてもキラキラして私は眩しくって見つめる事が難しくなっちゃうよ。

あ〜このまま時間が止まっちゃえばいいのにな。




私の気持ちはずっとあ〜ちゃんに向かって伸びてて、でもあ〜ちゃんはあの花びらみたいにヒラヒラふわふわしてて。

何度もチャンスはあったんよ。
たった2文字なんだけどなぁ。

「なんのチャンス?」
「だから『好き』って言う…ってうぁっん!」
「うぁっんってwww」
「ゆゆゆ、ゆかちゃん!?」

しまった…き、き、聞かれた。

「誰に好きなんて言いたいん?」

やばい…のっち人生最大のピンチです。
小悪魔もといゆかちゃんの耳に私のっちの秘密がぁぁぁあ

「まぁバレバレじゃけど」
「へ?」
「のっち見とったらすぐ解る!あ〜ちゃんが好きなんじゃろ?」

な、な、な、な、な
「なんでって見とったら誰でも解るわぁ、唯一わかっとらんのあ〜ちゃん本人ぐらいよ」

「よかった」

あ〜ちゃんにはばれたくなかった、この三人のバランスを崩してまで私はあ〜ちゃんと結ばれるなんてしたくなかったから。

「ふふふ、協力してあげよっか?」

小悪魔の誘惑は甘い果実のように身体を侵略してくる。
でもね、
「ん〜ん、今のままでいいんよ」




「なんで?」
心底びっくりって顔でゆかちゃんは迫ってくる。
「私はねあ〜ちゃんとゆかちゃんの三人がいい。今のままでいいんよ」

そう、今でも十分幸せなんだから。
これ以上を求めたらきっと罰が当たるよ。

「ふ〜ん」
ゆかちゃんは不服そうに眉をひそめてあ〜ちゃんの所に戻っていった。

それでいい。
私は今がいい。

「のっち…大丈夫?」
「へ?」
「ゆかちゃんがのっち胸が苦しいって言うとって、ゆかちゃんは水買いに行ってくれたけぇ」

くそぅ、小悪魔め…。
粋な事しやがって。
でも、言えないよ
のっちヘタレ変態わんこですもの

あ〜ちゃんの心配そうな表情は本当に心配してくれてて

私は本当に胸元を握りしめてうずくまった。
「ちょ、のっち大丈夫?!」
「大丈夫じゃけ、あ〜ちゃん心配せんで?」

のっちはあ〜ちゃんの事好き過ぎて胸が苦しいんよ。




あ〜ちゃんはオロオロしながら背中を優しくさすってくれた。
「あ〜ちゃんにできる事あったらなんでも言いんさい」
「あ〜ちゃん、のっちはね」

ダメだ…抑えれば抑えるだけ
溢れてたまらない。

いいや
ゆかちゃんのせいにしちゃえ
苦しくなったの本当にしちゃえ
そう、言っちゃえ。
どうなってもし〜らない

「のっちはあ〜ちゃんが好き」

「好き過ぎて苦しいよ」
「え…」

言っちゃった…。
「馬鹿…ほんとに心配したのに、嘘つき」

バタバタっと桜に向かって走ってしまいそうになるのを必死で右手を捕まえた。

「あ〜ちゃん、ごめん。でもねほんとに胸が苦しくなるくらい好き。もぅね溢れちゃって抑えるのもつらくなっちゃって、あ〜ちゃん行かないで…」

ほんとにヘタレだなぁ
目から水分が。
「のっち痛い。離して」
「…やだ」
「どっこも行かんけ」

ゆっくり力を抜いたけど
あ〜ちゃんは側に居た。

あ〜ちゃんは下を向いてるから
表情が見えない。

怖い、不安、どんどん広がる。


続くよ。





最終更新:2009年05月30日 23:10