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SIDE-K


本当は飲み会なんて行きたくなかった。
今日はあ〜ちゃんものっちの家にいる日だし、早く帰りたかった。
でもちょっと仲の良いバイトの先輩に誘われたから断りづらくて。
楽しい飲み会ならまだ許せた。
隣の男が鬱陶しい。
ゆかはその男の話に適当に相槌をうちながら、まったく別のことを考えていた。
家に帰ったら何しよう。
あ〜ちゃんもいるし今夜は…なんて危険な方向に考えがいっちゃって。
あれ…。
ゆか、のっち化してる。
そう思って焦っていたら、もう大分お酒を飲んでいたことに気付いた。
普段飲まない量まで飲んでいて、自分でも驚く。
今、何もかもがどーでも良くなってるのは酔ってるから?
トイレにでも行くとか言って帰っちゃえ。


「あ、ちょっとお手洗いに…」


そう言って立ち上がると、身体がよろけた。


『大丈夫?俺付いてこうか?』


あの鬱陶しい男がしゃしゃり出てきた。


「大丈夫です!」


その男を睨みつけながら、いつかののっちの言葉を借りる。
そしてゆかはトイレに向かうふりもせず、そのまま店を出た。
後ろから呼び止める声がしたけど、そんなの無視。
ゆかって大胆。
ちょっと酔い過ぎたかな、なんて思いながらのっちの家に向かう。




ドアを開けても、いつもなら迎えてくれるあ〜ちゃんが来ない。
そのまま足を進める。
リビングは明かりはついてるけど誰もいない。
まさか二人だけで楽しんじゃってる?
そう思うと若干イライラしちゃって、
寝室のドアを思いっきり開けてしまった。
そしてそこにはベッドで既に横たわって寝ようとしているのっちと
のっちを頭を優しく撫でるあ〜ちゃんがいた。
…良かった。最中じゃなくて。


「たっ、だいまー!!」


ゆかはあ〜ちゃんに向かってダイブした。
柔らかいなぁ。あ〜ちゃんの…
やっぱりゆか、のっち化してる。


「ゆかちゃん、おかえり…相当酔ってる?」
「じぇーんじぇん酔ってないよー!」


のっち化をごまかそうと明るく振る舞ったら、逆に酔っ払ってることを露呈してしまった。
なんか悔しい。
隣で寝てるのっちがムカつく。


「うっ…」
「のんのん…ゆか帰ってきたよー」


嫌がらせみたいにのっちの上に乗っかる。


「…お、おかえり」
「ふふっ、ただいまぁー」


あーなんか楽しくなってきた。
ゆかがのっちの上。
この体勢、ちょっとアレだし。
…もう完全にのっち化しちゃったわ。
ゆかの中で何かが外れた。




「ねぇー…今から三人で、シない?」


のっちの耳元で囁く。
のっちは少し唸ってから答える。


「今日は無理…」


つれない奴め。


「つまんない」


そう言ってのっちから下りて、再びあ〜ちゃんに抱きつく。


「あ〜ちゃん…のっち、つまんないの!」
「まぁーのっちもバイトで疲れてるし…。
ほら、ゆかちゃんももう寝る準備して!」
「やだー!つまんないもん!」


のっち化だけじゃなく幼児化までしちゃってる。
あ〜ちゃんが困った顔してて、その顔がすごく可愛い。
ゆか、イイコト思いついた。
一度溢れた欲情は抑えることなんてできない。


「あ〜ちゃんがゆかにチューしてくれたら寝る!」
「本当?」
「うん!」
「じゃあ、してあげるから…寝てよ?」


(*微ero)



助け舟という名の罠にあ〜ちゃんは簡単にかかった。
あ〜ちゃんはゆかの思惑なんか知らずに唇を重ねてくる。
軽く重ねただけで離れようとするあ〜ちゃんの頭の後ろに腕をまわした。


「ゆか…ちゃ…?」


僅かに開いた口から舌を捩込む。
最初は逃げるように動いたあ〜ちゃんの舌も、
しばらくしてゆかの舌に応えてくれるようになった。
上あごの裏を舐めるとあ〜ちゃんは鼻にかかった甘い声を漏らす。
それが堪らなく可愛いくて、何度も何度も舐めてしまう。
唇を離すと口の周りがベトベトになっていたけど気にしない。
お互い息が上がっちゃってる。


「はぁ、はぁ…ゆかちゃん、チューしたから、寝よ?」
「もっと、する。」


あ〜ちゃんの唇にまた唇を重ねて、そのままあ〜ちゃんを押し倒した。




漏れる声はゆかを興奮させるけど。
今のっちの耳がダンボになってるの、知ってるよ。
のっちも興奮してきたんじゃない?
いつまで堪えられる…?




つづく






最終更新:2009年05月30日 23:32