Side A
ふと目が覚めた。
ゆかちゃんを寝かせに来て、何だか気持ち良さそうだったから、一緒に寝ちゃったんだよね。
なのに、何で目の前にゆかちゃんじゃなくてのっちが…。
といっても、あたしの腕の中にはしっかりゆかちゃんが居るのだけれど。
左腕はゆかちゃんを抱きしめていて、右手はなぜかのっちの手を握っている。
まさか、あたしが?
…なんて恥ずかしいことを。
そういえば、なんか前にも似たシチュエーションなかった?
あ〜、あれって、あたしがちっちゃくなった時だっけ。
今みたいに、目が覚めたらのっちが一緒に寝てましたっていうの。
あの時は、クマさんとちゅぅしたっけ。
今は…?
あたしの腕の中のゆかちゃんに目を向けると、規則正しい寝息。
寝る前は未遂で終わっちゃったしね。
今日はちゃんとできるかなぁ?
相変わらず、意識するとドキドキが尋常じゃないけど…。
ゆっくり、ゆかちゃんを起こさないように、首だけ伸ばしてのっちに近づく。
ちゅっ…。
ふへ♪
しちゃったぁ。
あ、のっち今笑った?
どんな夢みてるんだろう?
そこにちゃんと、あたしとゆかちゃんおるんじゃろうねぇ?
おらんかったら承知せんけぇね。
Side N
どうも、只今寝た振りお中ののっちです。
目が覚めて、ちょっとだけ目を開けたらあ〜ちゃんも起きてたみたいで、なんか布団の中を確認してたんですよ。
だから、ちょっと寝た振りして、脅かそうと思ったんよ。
そんで、そろそろ頃合いかと思ったら。
ちゅっ…。
って音がした。
しかも、唇に何か触れた……。
手に力が入る。
やばい…と思ったのも遅く口角がひくっと動いてしまった。
慌てて、寝返りを装いあ〜ちゃんとは反対を向く。
うわw何々コレw
あたしが起きてる時は、絶対してこないのに。
寝てる時ならできちゃうんすか?
コレは今度からつかわせて貰わない手はない。
デヘヘへw
Side K
あ〜ちゃん、何かドキドキして緊張してる?と思ったら。
頭の上から
ちゅっ…。
って音がして。
あ〜ちゃんが、寝てるのっちにキスしたんだなと分かったんだけど。
あ〜ちゃんからっていうのが、ちょっと気に入らんけど、寝る前は邪魔しちゃったからココは我慢。
それにしても、のっちの手が、私の服を思いっきり握り締めてる気がするんですけど…。
のっちのくせに寝たふりじゃと?
え?私も寝たふりじゃないかって?
今は気にしにゃい!
つまり、のっちの記憶に残るキスってことよ?
あ〜ちゃんは気付いてないのに。
あ〜ちゃんを騙すニャンて許せにゃい!
ムキィw
と思って、寝返りを打ったらしいのっちのどこかに当たるだろうと、片膝を思いっきり曲げた。
「イデェw」
あ。当たった。たぶん、おしり。
「のっち??」
「ひゃい?」
ビックリしたあ〜ちゃんに呼ばれて、素直に返事するのっち。
「…のっちぃ?起きとったん?」
今度はちょっと低めの声で。
「ご、ごめんなさぃ。」
そして、素直に謝るのっち。
ホントにばか正直じゃね。
あ〜ちゃんの心拍数と体温が一気に上昇するのが分かった。
あ〜ちゃん恥ずかしさが込み上げてきたみたい。
「のっち。」
「はぃ?」
「ばか。」
「あぅw」
「あほぅ。」
「たはw」
「嫌い…。」
「がぁーん…。」
言葉だけでベットの端まで追いやられるのっち。
そして、微かな声で止めの一言。
「でも…すき。」
ドサッ!
のっちがおちた。たぶん色んな意味で…。
「あ!あ〜ちゃん!」
のっちが這い上がってきたところで
「うにゃぁ〜。」
もそもそっと動き出す私。
「あ、ゆかちゃん起きた?」
それっぽく、目を擦りながらあ〜ちゃんを見上げる。
「ぅん、おきたぁ。」
何もなかったかのように私に笑顔を向けてくるあ〜ちゃん。
「おはよ♪」
「ぉはよぅ。」
「あ、ゆかちゃん。のっちが買ってくれた洋服着てくれる?」
「うん!あ〜ママがえりゃんでくれたん着りゅー!」
あのぉ、とか、えっと…。って言ってるのっちを放置して、あ〜ちゃんに抱っこされながらリビングへ。
「あ〜ママにょっちは?」
「ん?アレはほっときんさい。調子乗りそうじゃったけぇ、ちょうどえぇよ。」
「ふぅ〜ん。」
でも、その元はあ〜ちゃんじゃろ?なんて言ったら怒られる?
でも、まぁ…。のっちはしばらく放置ってことらしい。
と、い・う・こ・と・は?
これからあ〜ちゃんは、私とイチャイチャしてくれるん?
ヘヘwのっちばっかりに良いおもいはさせんよ?
—つづく—
最終更新:2009年05月30日 23:42