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Side N
今はあ〜ちゃんと二人。
あたしはゲーム機を手に。
あ〜ちゃんは雑誌を手に。
それぞれ、背中合わせで別のことをしている。

それでも一緒に居れるというのが、なんとも幸せなかぎりで。

なんだけど、ココで一つ困ったことが…。

窓の外が光るたびに、ほんの一瞬動きが止まる。

もー、なんでよりによってあ〜ちゃんが居るときにw

「あ〜ちゃん雷平気?」
「ん〜まぁ、そこまで恐くないけど?」
「そっか。」

実は雷が苦手であります。
なんか良く分からんけど、すべてを壊してしまいそうな大きな音が苦手。

でも、恐いなんて格好悪くて言いたくないんよ。
だから、あ〜ちゃんが恐いって言ってくれたら、ごまかして抱きつけるのにと思ったんだよ。
残念ながら、その考えは却下になってしまったけど。

また光る。
やばい、やばいぞ?
このままだと、カッコ悪いのっちがバレてしまう。
うぅ、何か、何かいい案は…。

PSPを睨みつけて必死に考えていると…。

「のっち?」
「な、なに?」
「恐いん?」

「…何が?」
「雷。」

「こ!恐くなんてないよ!」
核心を突かれて焦る自分。


だけどあ〜ちゃんは深く突っ込んでこなくて。
「ふ〜ん…なら良いけど。」
ちょっと寂しい。
いつもなら、からかってきそうなんだけどな〜。

外がまた光りさっきよりも、大きな音。

気にするから恐いんだよね?
じゃあ、とりあえず目の前のゲームに集中…。

できない…。

ムリムリ!だって音が確実に大きくなってくるから。

そしてとうとう。

ピカッ!!

「うぎゃぁw」
部屋が震えるほどの音に、あたし、耐え切れずに後ろのあ〜ちゃんに少しだけしがみ付く。
雑誌から目を離して、あたしの方へ顔を向けてくるあ〜ちゃん。
「のっち?恐いの?」

あ〜ちゃんは心配して聞いてくれてるのに。
あたしは強がって、パッとあ〜ちゃんから手を離して誤魔化そうとする。
「恐いわけないじゃろぉ?子供じゃないんけぇw」

でも、体ごとこっちを向いたあ〜ちゃんは
「ふふwのっち、それで誤魔化してるつもり?」
そう言って、あたしの眉を触ってくる。

どうやら、またハの字になっていたらしい。
コレなんとかならんかねぇ?正直すぎて困るわw


そして、また轟く音に身を縮めると
「ね。恐いの?」
もう一度聞いてくるあ〜ちゃん。

「…うぅ。恐いです。」
あたしが観念してそう言うと。

あ〜ちゃんは優しく微笑んで、ふわっとあたしを抱きしめてくれた。
「やっと言ったwもう、強がっちゃってぇ。素直に言えば良いのにぃw」
「…だって、カッコ悪いでしょ?雷恐いなんてさ?」
やわらかいあ〜ちゃんの腕の中で、なんだか子供みたい。

「別にカッコ良くなくても良いんよ。」
「でも、見栄張りたくなるんよ。」

「まぁw気持ちは分かるけど。でもね?」

あたしの耳元に顔を寄せて、少し悪戯っぽく囁く。
「あたし、恐がりなのっちも可愛くて好きよ?」

その一言で、やっぱりあ〜ちゃんだなって。
好きんなって良かったなって。
嬉しくなった。

「もぅ、好き過ぎて敵わんw」
そう言いながら、あたしもあ〜ちゃんにギュッて抱きつく。


「それはお互い様じゃろ?」

なんて言いながら、今度はぎゅって抱きしめてくれるあ〜ちゃん。
あ〜ちゃんはあたしを幸せにする天才だ。

もう、マジで敵いませんよw

だけど、時々はカッコ良いって思ってよね?

<カッコ良く?可愛く?>fin






最終更新:2009年06月17日 12:35