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サイドK


あれと、これと、、んー、、、


なんて、リビングからブツブツと独り言が聞こえる。
ギリギリになんないと用意できないのわかってるけど、
ギリギリすぎなんよ。
このままのっちはアメリカになんか行かないで、
ずっと側にいてくれるんじゃないか?
って錯覚すら覚えたよ。


七月も半ば。季節は夏。
あっついなぁ。
もう淋しさとか、イライラとか、
色々積もってきて、なんか、、駄目だ。
もう、ただ、辛い、、。
のっちは悪くないんよ。
わかってるけどね。
でもゆかも悪くないよ。
淋しいのはしょうがないもん。
そうでしょ?
好きだから、
しょうがないよね?


『ゆか?』
急に呼ばれてビクッとしたけど、
優しい声に心がゆるむ。
これも遠くにいっちゃうんだけど、ね。


『淋しいのはのっちも一緒だよ。』


あ、そっか、、。
のっちも淋しいんだ、、。
のっちも淋しいって思ってくれてる?


『・・・本当?』
『嘘言うとでも思う?』
『・・・ううん。思わない』
そうだね。
のっちも淋しいんだね。


『本当はね?』
『うん?』
『本当は、、いや、いいや。なんでもない、よ。』
のっち?なんなんよ?




『なんよ?』
『いや、ごめん。なんでもない。』
『・・・なんよっ!』


あ、またキツくなっちゃった、、。
かわいくないな、ゆか。


申し訳なさそうに頭をガシガシしてるのっちが
困った顔して笑った。
『本当はね?』
『・・・うん』
『本当は、、
、、連れていきたいんだ。うん。ゆかのことさ、、
なんか、うん。
・・・・・無理なのはわかってんだけど、、、
ちっちゃくしてさ?うん。無理だけど、、
ポッケにでもいれてさ、、


連れていきたいよ・・・。』


みるみる下がる眉。
弱々しくなる声
全部全部全部、本当に大好き。
のっちの優しい腕が伸びて抱き締められると
絡まった糸がほどけたみたいに涙が流れた。


『うん。ごめんね、のっち、、』
今までの悪態を謝った。
『ううん。ゆかは悪くない。
変なこと言ってごめん。
言うべきじゃなかった。
わかってたんだけど、、さ。』
『・・・ううん、嬉しいよ。
のっちもちゃんと好きでいてくれて、、』
『そんなっ!当たり前じゃん!!
っつ、、のっちだって、、は、なれ、、たくない、よ・・・。


だけど!だけど、、
早く大人になりたいんだ、、。


ゆかとずっと一緒にいたいから。』


強く強く抱き締めて、、。
もっと、もっと、、。




『う、うぅ、、のっちぃ、、、
淋しいよぉ、、やだよぉ、、』
『うん。うん。』
『つらい、よぉ、、のっちぃ、、、』
『うん。うん。』
力一杯抱き締められて、
泣いて、甘えて、慰められて、
のっちで心ごと全部満たして。
何度も確認するんだ。


『迎えにくるから!ちゃんと連絡もする!』
『うん。』
『早く一人前になるから。
大人になって迎えにくるから。』
『うん。』


のっち、、
待ってるよ。


何度も確認するんだ。
のっちが好きって。


のっちの隣
残り二週間






最終更新:2009年06月17日 12:58