Side K
図書館から帰った日、あ〜ちゃんは久しぶりに単身赴任してるお父さんが帰ってきてるとかで実家に帰った。
あ、ちなみに私とあ〜ちゃんは、今一緒に生活している。
大学に入ってから、二人とも一人暮らしをしていたんだけど。
あの人が亡くなって、あ〜ちゃんが病院から退院した後から、あ〜ちゃんのご両親も心配されていて。
でも、あ〜ちゃんはちゃんと自立したいからって、家には戻らないって言ってて。
だから、私と一緒ならどう?って提案してみたら、あ〜ちゃんちもそれなら良いって言ってくれたから、今は二人一緒。
少し久しぶりに一人で何してようって考えてたら、のっちのことを思い出した。
そういえば、のっちと会ったのっていつ振りだろ?
良く考えたら、あの人と会ってからのっちとは会う機会がなかった気がする。
ん〜、だから似てるって気付かなかったんだ…。
今日のお詫びを含めて、久しぶりにのっちに電話してみた。
「今日は、追い返しちゃってごめんね?」
『え?あw別に気にしてないよ。』
「そう?なら良いけど。」
『あ〜ちゃんの為に言ったんでしょ?なんかマジで嫌われてるみたいだしw』
そう言っても笑っていて、実際はそこまで気にしてはいないみたい。
「別に嫌ってるんじゃないと思うけど。」
『ははwそうだと嬉しいけど。』
「まぁ、あ〜ちゃんも色々あるんだよ。」
のっちが似てるから
『たぶん、似てるからでしょ?』
は?
「似てるって?」
まさか…。
『あ〜ちゃんの亡くなった恋人に。』
私は自分の耳を疑った。
なんでのっちがあの人のこと知ってるの?
私が、返せないでいると、のっちが説明を加えてくれる。
『あwごめんごめん。実はあたし、あそこの図書館でバイトしててさ。三人の事、結構見てたんだ。』
…なんだ、そういうことか。もう、ビックリさせないでよ。
でも、なんで亡くなったって知ってんの?のっち、あの人とどういう関係?
『それに…。』
それに続く言葉は、私の疑問をすべて解決してくれるもので…。
『従兄弟だからさ。その人と。苗字…同じでしょ?』
あの人とのっちが似ている事を納得させるものだった。
—つづく—
最終更新:2009年06月17日 13:13