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動物は成長が早いって聞いた。それはもちろんゆかちゃんにも当て嵌まる事で。
今のゆかちゃんは、人間年齢でいう所の20歳くらいになった。
…と、いう事は。そう。
今のっちはピンチなんです。
「ゆ、ゆかちゃん…大丈夫?」
「ふぇぇ…」
「…どうしよう…」
どうやら、ゆかちゃんは発情期に入ったみたいで。
初潮の時もかなりビビったけど、これもかなり…戸惑う。だって本当どうしたらいいか分からない。
「のっちぃ…」
「う、」
「…のっちぃぃ」
しきりに甘えたになるわ、畳の上で所謂女豹のような格好になるわ、食欲はないわで。こんなん初めてだもん。
で。今ものっちの腕の中で猫耳やらほっぺやらをのっちにすりすり。
…ちょっと、いや、かなりやばい。
そりゃあのっちだって人間だもの。欲情だってするわけで…。
「はぁ、っ」
「…っ、ゆかちゃん…」
「う…?」
今まではまるで娘みたいな、妹みたいな存在だって思ってたからこんな気持ち、湧いてこなかったのに。
「…ちょっとだけ。のっちにまかせて」
「うん」
あぁ、まさかそんな存在のゆかちゃんに手を出す事になろうとは。
でもどんな雄猫であろうとゆかちゃんは渡したくないし。だからしょうがない。これは仕方ない事だ。うん。
「ふわ」
なんて、色々理由つけてゆかちゃんを押し倒した。
「痛くないからね。ちょっとだけ我慢してて」
「ほんと…?」
「うん。でも嫌ならのっちの事引っ掻いていいよ」
「ゆか…のっちだいすきだから、そんなことしないもん…」
うわぁ!もうもうもう、一体なんでこんな可愛い事言うんだよ!いつもだけどさ、でもこの状況でこれは死ぬ!頭が死ぬ!
「んっ」
我慢できなくなって、唇を塞いだ。柔らかい、人間のそれと変わらない唇。まぁ、耳と尻尾以外は人間だから当たり前か。
「ふぁ…」
「…っ」
うわ、なにこれ。
舌を差し入れると、ざらざらした舌と絡まった。
…舌は猫のままなんだ。
「ん、ん、っ」
上顎を舌でなぞるとゆかちゃんの体がぴくぴく跳ねる。…あ、涎垂れちゃった。
「…はふ、」
「ごめん、とまんないかも…」
「にゃ…?」
あ〜ちゃんからプレゼントされた白いキャミソールに手をかける。
肩紐だけ外して、首筋、鎖骨。それからすっかり膨らんだ小ぶりな胸に舌を這わす。
「あ、ぁう」
「ん」
「ふにゃっ」
ぱく、とピンク色の突起を口に含むとゆかちゃんがいやいやをした。
でも構わず舌ですっかり固くなった突起を弄る。
「ゃ、ぅにゃ、やぁっ!」
「?」
ぶるぶる震える体。…もしかしてもうイッちゃった?
「はぁ…ふぁ…」
「ゆかちゃん?どう?まだつらい?」
「ふぇ、のっちぃ…」
目はうるうる、唇からは熱い吐息。のっちのシャツをぎゅっと握って、膝をモジモジさせている。
…これは。まだ…かな。
「…ごめん。下も触るね」
「にゃっ」
「すご…」
ショーツの上からでも分かるくらい濡れている。
熱い、ぬるりとしたものが指に纏わり付く。
その感触に酷く興奮したのっちは脱がす間も惜しく感じて、ショーツをずらして直に触れた。
「ぁうぅ…」
「ゆかちゃん…」
「っ、の…ちぃ…っ」
ぬるぬると指先を踊らせると時折当たる固く尖った部分。
指先にたっぷり蜜を絡ませて、それを弄った。
「ひ…っ!!」
途端にひくん、と体が跳ねる。
「ゆかちゃん…またイッちゃった…?」
「…にゃぁ…」
「可愛い…」
「ぃあ!」
でもまだ足りないみたいだから。
ごめん、我慢してね。
「ふ、ぅう…っ!」
「ん、こう?」
「んんんっ」
「こうかな?」
「っ、にゃぅう!!」
ひとしきり突起を弄ると、ゆかちゃんの体がびくびく震えた。三回目の絶頂。
…もう、大丈夫かな?
「…にゃ…」
「ゆかちゃん大丈夫?ごめんね…」
「うに……らぃじょぶ…」
くたっと体を横たえるゆかちゃんを抱きしめる。
頭を撫でてあげるとふにゃっと笑うゆかちゃんは、いつものゆかちゃんだった。
「猫の発情期って一週間くらい続くって聞いた事あるんよね」
「うそ…」
翌日、あ〜ちゃんに聞いた衝撃の事実。そういえば今朝もゆかちゃんは昨日と同じ様子だったから…その…まぁ、したんだけど。
あれ、そんなに続くの?マジで?
「あれ?のっち?」
「……ちょっと行ってくる…」
ふらふらと重い体を引きずって薬局を目指した。
とりあえずマムシドリンクいくつあったら体持つかな…。
最終更新:2009年06月17日 13:42