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「……あ〜ちゃ〜ん………起きてぇ…」
「……スピー……スピー…」
「あ〜ちゃ〜ん…グス」


起きないよこの子。
幸せそうに寝てるよ。
どうにか起こそうにもさ…
のっちには声で起こす以外手立てがないしさ…
のっち空とか飛べないし…触りたくても触れないし…



「あ〜ちゃ〜ん…朝だよぉ〜…」
「ん〜…ん?朝!?」
飛び起きるあ〜ちゃん。
なにごとでしょうか?
そんなに秒でパッチリオメメになれるんですね。
羨ましいです。
のっちは目がちゃんと開くまで30分はかかります。
そして恐らく今日は一日ちゃんとは開きません。
「ほらのっち!はよ用意しんさい!」
「…………なんの?」
「…なんでそんな眠そうにしとるん?」
うっわぁ〜…
始まったよこれ。
知ってるよこのパターン。
さてはこの子、御自分の暴挙を全く覚えてらっしゃらない。
一晩中のっちは掃除に追われてたってのに!
片付けても次から次へと部屋破壊するしさ!
言っていい?
さすがにのっち、これは言ってもいい?
「あ〜ちゃん!」
「なん!?」
「う……ぁ、あのぉ…」
「うるさいんよのっちは!聞こえてるけぇ静かに喋りんさい!」
「す、すいません…」
無理だよ。
のっちキツくとか言えない人だし…
ヘタレなんじゃないもん。
平和を愛する子なだけだもん。
「朝食にいたしますね」
大和撫子よろしく、いそいそとキッチンに向かう。
逃げる様にってのが、多分ピッタリな表現かな。
あ〜ちゃん満足そうにほくそ笑んでたし…


ちなみに朝食にパンを出したら、あ〜ちゃんはめちゃくちゃ美味しそうに食べてた。
食パンだけど、焼きもしなければ、なにをつけるでもなく素パンを食べて「今まで地球で食べたものの中で一番おいしい!」だそうで。
料理いらないね…
のっちのカレーとかいらないね…
今日、パン買っとくね…
八枚切れを三袋くらい…


「さて、のっち今日は学校行くんじゃろ?」
「あぁ、うん。来るの?」
「当たり前じゃ。のっちの想い人に会わなきゃ始まらん」
「だよねぇ〜…」
「なん?」
いやさぁ〜
確かにのっち神頼みしに行ったけどさぁ〜
いざとなると、言いにくいんよねぇ〜
うまく隠せんものか…
「ゆかちゃんじゃろ?」
「え!?」
「のっちの想い人」
うっわぁ〜い!
バレテーラ!
「なんで知ってるの!?」
「のっちの願いは叶えるけぇ、心配せんでええ」
「ああ、そっか…」
あたしの事は、なんでも知っとる言うとったねそういえば。
なんか…
凄い心配になってきた…
大丈夫か?この天使で…


「だぁ〜いじょうぶよ。ほれ、とっとと」


眠いし心配だし…
なんだか目眩がしてきたよのっちは…


〜続く〜





最終更新:2009年06月17日 13:50