K
久しぶりにライブハウスに行くなぁ。のっちはいるだろうか。
のっちが大学に来なくなって1ヶ月。
みんなはまるで元々のっちがいなかったかのように忘れてる。
そんなみんなが許せなかったし、何よりあ〜ちゃんが心配だよ。
あれから、あ〜ちゃんは毎日泣いている。もう!のっちは何やってるのよ!
あ〜ちゃんからのっちが好きだと聞いた時、二人は上手くいくって思った。だって、のっちはあ〜ちゃんの事気になってた時期があったから。
なのに、なんで居なくなるのよ!
のっちが大学に来るのを待ってても仕方ない。
だから、ライブハウスに来た。着いてみると、ライブはもう始まっていて二人で来た頃と全く変わっていなかった。
のっちはこのハコが好きだって言って、わざわざここの近くまで引っ越してきたんだっけ。
のっちのお気に入りのバーカウンターへ。
やっぱり、そこにはのっちが居た。
「のっち!」
呼んでみると、のっちは驚いた顔をしていた。
「大学にも行かないで、今まで何やってたのよ!」
そう言うとのっちは何も言わず帰ってしまった。
「あ!のっち!」
なんで、帰っちゃうの。どうしたの?のっち?
「帰ちゃったね…。」
「え、あぁ…うん。」
あ〜ちゃんの悲しそうな顔。そりゃそうだ。好きな人を見つけたと思った瞬間帰ちゃったんだもん。なんか、悪い事したなぁ。
「あ〜ちゃん、ごめんね…。」
「ううん。謝らないで。仕方ないよ。それにさ!折角、ライブハウス来たんだもん。楽しもうよ!音楽聞いたら元気出るよ!」
「うん。そうだね!」
元気付けるつもりだったのに、元気付けられてしまった。
ねぇ、ゆかは二人の為に何が出来るかな?
ライブが終わって家に帰っていると、
「ゆかちゃん、今日はありがとね。」
「え?ゆかは何もしてないよ…。」
「ゆかちゃんが連れて来てくれたからのっちに会えたんだよ?まぁ、一瞬だったけどさwそれでも、会えたから嬉しかったんだ。ありがとね。」
「うん…。」
「それにまたあそこのライブハウス行ってみようと思うんだ。のっちってよくいるんだよね?」
「うん、いるよ。」
「ちゃんと、話せるまで会いに行こうと思うんだ。」
「あ〜ちゃん…。」
「頑張るって決めたんだ。ちゃんと気持ち伝えたいの。…それに、今日ののっち見ててなんか心配になったし…。」
「確かに…。何かあったのかな…。やっぱ1ヶ月前の事気にしてるのかな…。」
「多分…。のっち大丈夫かな…。」
「どうだろ…。でも、きっと大丈夫だよ…。ゆかものっちに会いに行ってみるよ。あ〜ちゃんの為に頑張るって決めたし!」
「うんwありがと。」
「ゆっくりでもいいから、この1か月で出来ちゃった距離、縮めてこう。」
「そうだね。きっと、どうにかなるよね。」
そうだ。今日なんで、のっちが帰っちゃったのか分からないけど…。
ゆかは二人の為にやれる事をやるだけだ。
必ず、二人が幸せになれるように…。
つづく
最終更新:2009年06月17日 13:57