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ライブハウスに着くともうライブは始まっていた。
ゆかちゃんの後についていくと、そこには見覚えのある、愛しい人、のっちがいた。
「のっち!」
ゆかちゃんが呼ぶとのっちは驚いた顔をしていた。
久しぶりに見る、愛しい顔。それだけで泣きそうになる。
「大学にも行かないで、今まで何やってたのよ!」
ゆかちゃんがそう言うと、のっちは逃げるように帰ってしまった。
「あ!のっち!」
のっちは一言も話さず、帰ってしまった。
やっぱり、会いたくなかったのかな…。ねぇ、のっち。何があったの?
「帰ちゃったね…。」
「え、あぁ…うん。」
「あ〜ちゃん、ごめんね…。」
なんで謝るの?ゆかちゃんのお陰で会えたのに。
「ううん。謝らないで。仕方ないよ。それにさ!折角、ライブハウス来たんだもん。楽しもうよ!音楽聞いたら元気出るよ!」
落ち込んでても仕方ないしね!
「うん。そうだね!」
ライブ帰り、ゆかちゃんと二人。
一目会えただけで、これから自分がするべきことがわかった気がする。
「ゆかちゃん、今日はありがとね。」
「え?ゆかは何もしてないよ…。」
「ゆかちゃんが連れて来てくれたからのっちに会えたんだよ?まぁ、一瞬だったけどさwそれでも、会えたから嬉しかったんだ。ありがとね。」
「うん…。」
「それにまたあそこのライブハウス行ってみようと思うんだ。のっちってよくいるんだよね?」
「うん、いるよ。」
「ちゃんと、話せるまで会いに行こうと思うんだ。」
「あ〜ちゃん…。」
「頑張るって決めたんだ。ちゃんと気持ち伝えたいの。…それに、今日ののっち見ててなんか心配になったし…。」
「確かに…。何かあったのかな…。やっぱ1ヶ月前の事気にしてるのかな…。」
「多分…。のっち大丈夫かな…。」
「どうだろ…。でも、きっと大丈夫だよ…。ゆかものっちに会いに行ってみるよ。あ〜ちゃんの為に頑張るって決めたし!」
「うんwありがと。」
「ゆっくりでもいいから、この1か月で出来ちゃった距離、縮めてこう。」
「そうだね。きっと、どうにかなるよね。」
そう。少しずつ距離を縮めていくの。
少しずつ見えない壁を壊していくの。
あなたに近づくために。
つづく
最終更新:2009年06月17日 13:58