あ〜ちゃんに熱を与えても、与える度にこっちが熱くなっちゃって。
頭がクラクラするほど、熱い。
でもそれは超気持ちイイ感覚。
脳で感じて、脳でイッちゃったって感じ。
梅雨だから部屋がジトジトしているんじゃない。
のっちたちの熱でジトジトしてる。
行為を終えてしばらく経った今でも、お互いの肌はうっすら汗ばんでいた。
「なんか今日…寒くない?」
「そう?別に…なんだったら暑いぐらいじゃけど。」
「ほんとに?」
なんかこれって…悪寒ってやつ?
ゆかちゃんと食堂に向かいながら、薄いセーターをはおった。
実は今日も大学をサボろうとしていたけど、
少し元気になったあ〜ちゃんに半ば追い出されるように大学に向かわされたんだよね。
「のっち」
「は、はい」
のっちの名前を呼ぶと同時にゆかちゃんはのっちのおでこに手を伸ばしてきた。
冷房で冷やされたゆかちゃんの大きな手に包まれるのは、ちょっと気持ちいい。
「うーん…ちょっと熱いかもね…」
「えっ?それって熱出てるってこと?」
「ねぇ…のっち。昨日、あ〜ちゃんの看病しただけだよね?」
「そりゃあ…」
「いくら変態のっちでも、病人さん襲ったりしてないよねぇ?」
「お、襲っては…ないれす」
あれは、あ〜ちゃんからだよね?
のっちは途中で止めようとしたもん。
言い訳だけど。
ゆかちゃんには正直、ごまかしきれてないみたい。
疑いの目が完全にのっちに向けられてる。
怖いよぉ。ゆかちゃん。
そんなに睨まないで…。
余計に寒くなっちゃうから。
「へっ、くしょい!」
ほらぁ…ってまたゆかちゃんが怖い顔になってるし!
「だ、誰かがのっちの噂でもしてるのかなぁー?」
「噂にされるようなことしたん?」
「う…」
もう駄目だ。
これ以上何か言ったら、墓穴掘っちゃう。
話題を変えなきゃ…。
えっと、無難な話題は…て、天気とか?
「あっ…こ、今週末で梅雨明けるらしいよ」
「そうなん?」
「だからきっとあ〜ちゃんも来週にはすっかり元気になるね」
「ふふっ、そうじゃね。誰かさんはその代わりに体調崩しとるみたいじゃけど。」
「な!それのっちのこ…へくしゅんっ!!」
間違いない。
この悪寒はきっと、ゆかちゃんのせいだ。
その頃、あ〜ちゃんは…。
「うーん…腰痛い…」
天気悪くて腰痛いとか…私、おばちゃんじゃないのに。
だから梅雨は嫌いなんよ。
体調がおかしくなるし、腰も痛くなるし…。
って、待って。
腰が痛いのは…。
「…のっちのせいじゃ!」
「はっくしゅん…まただぁ…」
おわり
最終更新:2009年07月17日 21:54