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サイドN


目が覚めると隣にいるはずの彼女はすでにいなかった。
でも、なぜだろう。
こうなる予感がしていたから不思議と心は落ち着いてる。
—きっと見送りにはこないだろう—
だって別れが辛すぎるから。
別れられないで、飛行機を逃してしまいそうだから。


ベッドから抜け出すと、すぐ傍のローテーブルに置き手紙を見つけた。





『のっちへ。

まず最初に謝るね。ごめんね。見送りには行けません。
多分きっと泣いちゃうから。ごめんね。
でものっちのことずっと応援してるから
体に気をつけてがんばってください。
優しいのっちのことだから
疲れてても連絡しなきゃって思うだろうけど
無理しないでください。ゆかは大丈夫だから。

それと、のっちのことずっと待ってます。
早く大人になって早く迎えに来て早くゆかのこと捕まえててください。
それまでずっとずっと待ってます。

愛してるよ。
いってらっしゃい。


ゆか。』


目の前が滲んで、落ち着いていたはずの心が急に騒ぎだした。
私は冷静を取り戻すために勢い良く顔を洗って、
手紙をスーツケースにつめた。






最終更新:2009年07月17日 22:57