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余りの衝撃に、数秒固まった。
あ~ちゃんと目を見合わせた。お口にチャックして、目で訴える。どうしましょ?って。
カーテンで仕切られてるから向こうの二人はのっち達に気付いていない。けど今出てったら気まずい所の話じゃない。でもずっとここに居る訳にもいかないし…。
「でも誰か来たら…」
「大丈夫だって鍵かけたし」
「あ、先輩…」
隣のベッドが軋む音と切なげな声。いやいや、のっち達いますから。てか真っ昼間から何をしてるんですか貴女達。健全な学び舎でこんな事…。
「のっち…このままじゃと…」
声を潜めるあ~ちゃん。そうだね。このままだと隣で18禁な事が始まっちゃうね。もう始まってるけど。本当にどうしよう。
あ~ちゃんの顔は真っ赤だ。のっちもきっと真っ赤だろう。だってこんなにも至近距離で他人のエッチを…。うわー絶対無理。頭グルグルしてきた。
「ん…、」
「ちゅ…、はぁ」
うわーキスしとるー!しかもなんてエロいキス…。見えないけど、音と声だけが響いて余計いやらしい想像が膨らむ。
あ~ちゃんはうつむいてプルプル震えている。かなり辛そう。そっか、あ~ちゃんはタダでさえ純粋なお姫様なんだ。


のっちはお弁当を横の台に置くと、両手であ~ちゃんの耳を塞いだ。驚くあ~ちゃん。こうすれば、少しはマシだと思う。
ありがと、とあ~ちゃんの口が小さく動いた。良いんだよ。あ~ちゃんを守るのがのっちの使命ですから。
「あ…ダメ、先輩…っ」
「ここ…もうこんなになってる…」
「やっ、言わないで下さい…」
ど、何処がどうなってるんですか!?ダメだ刺激が強過ぎでクラクラする。しかもなんかクチュクチュ言ってるんですけど…。ひー。
漫画とかでならあるけど、生では初めてだからさぁ。もう全てがリアル過ぎてヤバい。
「のっち…鼻息荒い」
あ~ちゃんが呟く。はい変態でごめんなさい。興奮しちゃってごめんなさい。だってこんなの…気が狂っちゃうよ!

◆A-side◆

なんか凄い事になってるんですけど…。あ~ちゃん達がおるのに気付きんさいよ!とゆーか学校では我慢しんさい。どれだけ性欲が強いんよ。のっちじゃあるまいし。
けどありがとうのっち。のっちが耳を塞いでくれてるお陰で何も聞こえない。こういう所、なんか王子様っぽくてカッコ良いと思う。



チラッと見るとのっちの顔は真っ赤。凄い頑張ってるのが伝わってくる。耳を押さえるのっちの手が汗ばんで来た。
なんだか暑くて息苦しい。のぼせちゃいそうだよ。早く終わるなら終わって。神様早くこの拷問から解放して下さい。
伏せていた目を上げると、のっちと目が合った。…なんか気まずい。
元に戻ったら告白するってのっちは言ったけど、やっぱり恋人同士になればこんな事も…。いや学校ではせんよ?そこらへんの節度は守らんと。
どうしよう。そもそも、エッチって何をするの?あ~ちゃん何も知らんよ?ちゃんと出来るんかな。なんか怖くなってきたぞ。
まぁその時は…ちゃあぽんに教えてもらおうかな…。

◆N-side◆

「あ、はぁ…っ」
「イきそう?」
はい。のっち行きそうです。天国へ。
女の子の高い声が更に高くなる。凄く辛そう。もう早くイかせてあげて!てか早く終わらせてお願いだから!
そう思いながらも、しっかり聞いている所、やっぱり自分はムッツリだな。勝手に二人を頭の中で自分とあ~ちゃんに変換してる。

ガタガタッ!

入口から音が。ビクッとした。なんだよ良い所なんだから邪魔するなよー。


「おかしいわねー鍵掛かってる…」
保険医の先生の声だ。会議が終わって帰って来たんだ。ホッとした反面、なんかムカついて小さく舌打ち。空気読んでよ先生。
隣のベッドの二人は慌ててバタバタしている。服とか直してんのかな。可哀相に。
カチャンと鍵の開く音。
「もう、勝手に鍵掛けちゃダメでしょ」
「えへへ~すみませんー」
ちょっとだけ先生に怒られた二人はそそくさと逃げて行った。
手を離すと、終わった?と尋ねるあ~ちゃん。
「終わったってゆーか…中断ってゆーか…」
そう言いながらベッドに倒れ込む。ドッと疲れた。もうお弁当を食べる体力すら無い。まぁ食べるけどね。

◆A-side◆

足の痛みはすっかり引いた。むしろ忘れたに近い。
教室に行く途中、のっちが恥ずかしそうに呟く。
「あ~ちゃん…今度のっち達も保健室で…」
その顔は真っ赤。
「?保健室で…?」
保健室で…何?
「や、やっぱ何でも無い!」
変なのっち。そこまで言って引っ込めないでよ。気になるじゃろ。
「じゃ、また放課後ね」
そう言ってのっちは去って行く。
だけど…保健室でするのも有り…かな…?

◆13:End◆





最終更新:2008年10月10日 23:24