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当たり前のように、週末になるとあたしの部屋に転がり込む理由を君に求めたりなんかしない。
正直汚い部屋だって、君のためにわざわざ片付けることもない。
君がここに来れば、そんなことはどうでもよくなる。
親友以上実質恋人のあたし達。
何の合図もなく始まる行為を終えて迎える日曜の朝は、いつもよりゆっくり時が流れる。
お昼を過ぎても寝ていたって、誰に咎められることもない。
だけど君と過ごす時間を少しでも長くしたいから、やけに早起きなんかしちゃって。
だって、明日になればまた仕事。
仕事をするときのあたし達の関係は、仲間でしかないから。
何処にも出かけないで、二人で同じベッドで過ごす。
今ここにある関係を、大切にしたいんだ。




時間が経つのを知りたくなくて、カーテンも開けずに過ごしたって当然明日は来るわけで。
君は当たり前のように帰る支度をし始める。
あたしは寂しくなって玄関でミュールを履いている君の背中に一人呟く。


「一緒に仕事、辞めちゃおうよ」


振り向いた君は、苦笑いしていたね。
君がいくら小悪魔って言われてても、仕事に関しては大まじめなことは知ってるよ。


「冗談だよ」


そう言えば苦笑いがただの笑顔に変わる。
それで良い。
あたしだって彼女とする仕事が嫌いな訳じゃない。
半分本音で半分冗談なことなんて、笑い飛ばせる方が良い。



でもあたしは君との関係を笑い飛ばそうなんて思わないよ。
彼氏とか彼女とか呼び合わないこの関係の方が、
お互いに気負いしないできっと君と繋がり合えてる。
そう、思うから。



次の日曜の朝も、君と過ごしたいから。






おわり






最終更新:2009年07月17日 23:34