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「この空にはね果てがあって、そこに行ければなんでも願いが叶うんよ。…何を願う?」

ずいっと、その大きな胸をテーブルに乗せるようにして大きな目を輝かすきみ

「…何言っとるん?」
「だーかーらー!この空には果てが…」
「や、じゃなくて、何?なんか本でも読んだ?」
「ううん別に読んどらん」
「じゃあ急にどうしたん?」
「そうだったらいいなーって考えてたら、のっちが何願うのか知りたくなって」
「…あ〜ちゃんが考えたん?その空の果てにってやつ」
「そう!あったら面白くない?飛行機ではたどり着けんのよ」
「じゃあ何だったらそこまで行けんの?」
「…ヘリコプター…?」
「飛行機は無理なのにヘリコプターなら行けるん?」
「うん!小回り効く方が便利じゃけえ」

…どうしたんだ一体
あ〜ちゃんにしては珍しく素っ頓狂なことを言い出したな

「で、何お願いする?」
「…え〜何にしよっかなぁ。毎日おいしいカレーが食べられますようににしよっか、」
「真面目に考えんさいや」

こわ!何何!?なんでのっち怒られたの?
結構マジなお願いなんだけどな〜

「…ならあ〜ちゃんは何お願いするん?」
「ふふ、ひみつ〜♪」

くしゃっと笑って肩を揺らして…かわいいなおい。

「じゃあのっちも秘密〜」
「えーだめだめ!のっちのは教えてよ」
「はは、横暴だなー。だから、いつでもカレーがおいしくいただける世界にして欲しい、だってば」
「さっきとなんかちょっと違うけえボツ」
「ボツとかあんの!」
「のっちのお願いは、あ〜ちゃんとずっと一緒にいられますように、じゃろ?」

首をちょこっとかしげて子供みたいな顔をしたから、迷わずそれを頭に焼き付けた
滅多に見せない表情に軽く心臓が2つ跳ねる

「…違う?」
「いや、違うくないです。はい」
「ふふ、よろしい」

ふわっと柔らかいきみの空気と唇が、だらしなく開いた口元に触れた

「のっちのお願いはあ〜ちゃんが叶えてあげる。だから、」

「あ〜ちゃんのお願いはのっちが叶えてね?」


−何したらいい?

−目、つむって?


おわり






最終更新:2009年07月17日 23:40