アットウィキロゴ
  • A-chan-

トイレから戻り楽屋に入ると
のっちがゆかちゃんにキスしていた。

のっちは自分のしていることに気付き、慌てて体を離し周りを見渡す。

のっちと目があった。
その瞳には、はっきりとあたしが映っているだろう。

目を大きく見開き、眉を八の字にし
あたしを見つめている。
が、次の瞬間には顔を真っ赤にして
楽屋を勢いよく飛び出して行った。

すれ違いざまに見えた、のっちの目は潤んでいて
今にも涙が零れ落ちそうだった。



「起きとるんじゃろ?ゆかちゃん。」
「ふふっ。バレた?」
「当たり前じゃ。」

まったく・・・
この小悪魔は。

「で、どうするん?」
「別にどうもせんよ。寝とったけぇ。
どうかするのは、あ〜ちゃんの方でしょ?」

ゆかちゃんは例の小悪魔の笑みを浮かべた。

「じゃあ、ゆか これからデートだから。
また明日ね、あ〜ちゃん。」

そう言って、ゆかちゃんは楽屋から出て行った。


「はぁー…。」
あたしは深いため息をついた。

のっちがゆかちゃんのことを好きなのは知っていること。
そのことを隠すため付き合っていることも。

「分かりやすすぎなんよ。」
誰もいなくなった楽屋で一人呟く。

ゆかちゃんも、そのことに気付いてるはずだ。
なのに、ゆかちゃんってば・・・。


ふと、ソファに目をやると
そこにはのっちのカバン。

勢いよく飛び出して行ったからなぁ。
どこ行っちゃったんだろ・・・
探しに行こうかな…。

あたしも楽屋から出て行く。






最終更新:2009年07月17日 23:44