アットウィキロゴ
紅茶をアイスで飲む季節がやって来た。


氷り出しの水滴がポタリ、ポタリと落ちていく。

実に涼しげな光景。


それにしても…

「暑い…」

おでこに汗が滲む。
「はい、、、」
のっちの首筋に汗が伝う。
「暑い!」
前髪がおでこに張り付いて気持ち悪し。
「はい、、、」
のっちは執事服を夏使用に変えていた。
「あーづぅーいぃぃ!」
わぁぁーっと髪をワシャワシャすると。

「あまり大声出されますと、余計暑くなりますよ?」
爽やかな笑顔でのっちがせいした。


「クーラー付けてよ!」
「エコ週間ですよ。ゆかお嬢様」
「〜〜っ!」


エコ週間ってなんや!!
くり返すこのポリリズムか!?


「ゆかお嬢様、、、キャラが」
「…言わないで、、、わかってるから」


夏の暑さでおかしくなってるんだなぁ…。

「ちょっと、シャワー浴びてくる」
「はい、お嬢様」


◇◆◇◆◇◆⊿



—シャー…

少しぬるめのシャワーを浴びながらふと考える。
夏休みに入って一週間、夏休みらしいことなんてしてないなぁ…。

朝早くにのっちに起こされて、宿題して、どこも出掛けず、夜には大人ばかりの社交界に出て…。


「つまんない…」
スッキリした体に、アイスティーが染み込んでいく。
あ〜ちゃんは家族で旅行中だし。
「旅行かぁ…」

最後に旅行に行ったのは何時だったか。


「旅行したいんですか?」

相変わらず首筋に汗を伝わせて、髪なんてちょっと湿ってるし。

「んー…折角の夏休みだし〜?」
「では…避暑地の別荘に行かれては如何ですか?」
「避暑地…別荘…」
こういう時、大会社の社長令嬢で良かったと思う。

「行こう!今すぐにでも行こう!」


クローゼットから大きなバックを出してきて、服を詰め込んだ。




続く。。。





最終更新:2009年07月17日 23:49