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  • A-chan-



あたしが向かった先は、のっちの彼氏のところ。

彼がバイトしている居酒屋の前で、彼がバイトを終え出てくるのを待つ。


戸がガラリと開き彼が出てきた。

「あれ?西脇さん?どうしたの?」
「話があるの。」
「話?俺に?」
「うん。」
「…いいよ。じゃあ、どっか近くの店入ろっか。」


あたし達は近くの飲食店に入り、適当に飲み物を注文した。

「で、話って何?」
「のっちと別れて欲しいの。」
「…いいよ。」

断られると思っていたが、意外にも彼はすんなり承諾した。



「てか、知ってんでしょ?西脇さん。」
「うん。」
「やっぱり…。」
「ごめんなさい。あたしが口はさむことじゃないのに…。」
「いいよ、いいよ。俺も分かっててOKしたんだし。まっ、ちょっとしたゲームってことで。」
「…ごめんなさい。」
「彩乃に言っといてよ。短い間だったけど、楽しかったって。」

そう言い残して去って行った、彼の後ろ姿は少し淋しそうに見えた。
ちょっとしたゲームだって、言っていたけど 彼なりにのっちを愛していたのかもしれない。
終わりが必ず来るって分かっていても。

そうじゃなければ、付き合っている間キスもエッチもしないなんて ありえないでしょ。
いくら約束とはいえ。



さてと…
残るは、ゆかちゃんだけか…
いい加減、素直になればいいのに。

なんて、あたしが言えるセリフでもないんだけど。





最終更新:2009年07月22日 22:52