N『おはよ〜。』
K『おはよ、今日早くない?』
約束通り、最上級の笑顔であなたを迎え入れる。
N『ん〜、ちょっと眠れなくて早く目が覚めちゃってさ。』
のっちははにかみ笑いで嬉しそう。
K『もしかして……、今日デート?』
N『デートじゃないけど、まぁテンション上がる事かなぁ。』
あぁ、例のライブ行くんだ。
N『てか、気になる?』
茶化す口調がムカつくから、
K『別に?』
ついあたしも強がって微笑み返してみせる。
本当は凄く気にしてるくせにね。
やっぱり素直な子の方がカワイイ……、よね。
N『ゆかちゃん。』
頭を巡る自問自答を打ち消す声が耳に響く。
声の主からはさっきまでのおちゃらけた雰囲気は消え、
挑発するような瞳があたしをとらえていた。
K『な、に…?』
自然と身構え体は硬直していく。
ふっ、
と、のっちの口角が誘うように上がり距離を詰めてくる。
硬直した体を動かせずイニシアチブはのっちのもの。
何をされるのか、何がしたいのか
わからないまま彼女の動きから目が離せない。
密着に近い距離までのっちは体を寄せて来た。
そして、ひときわ艶っぽく瞳が光る。
N『………、私が欲しいなら奪ってみせて?』
言葉とはうらはらに
トン
と、肩を押され心まで突き放すのっち。
離れた体の距離が今の二人の関係を物語っている。
そんな事出来るくらいなら、別れなんて選んでないってば。
K『……、欲しいなんて言ってない。』
N『……、だよね。』
予想通り、と言った表情で肩をすくめ嘲笑うかのような微笑み。
N『ゆかちゃん。笑顔、笑顔。』
こんな時にも笑えって??
案外、残酷だったんだね。
知らなかったよ。
(続く)
最終更新:2009年07月22日 23:02