Side N
結局、あ〜ちゃんと会えないまま控え室へ戻ってくると、あ。いた。
ゆかちゃんも戻っていた。
「あ〜ちゃwんどこ行っとったぁん。探したんよ?」
「ごめんごめん。ちょっとフラフラしとったw」
「ふらふら?も〜しょうがないな〜。」
ちょうどそこへスタッフさんから呼ばれて、部屋を出て行く時に。
「ゆかちゃんは、もう大丈夫なん?」
「え?あぁ、うん。平気だよ?」
「なら良かったぁ。」
「へへ、心配してくれてありがと。」
良かった。
でも、なんだろう?ゆかちゃん呼ぶのに肩に手を置いたとき、妙にびくって反応した気がする。
そんなにビックリせんでもいいのに。
Side K
部屋を出る時、のっちが私を呼び止めるのに肩に触れた。
それだけなのに、思わず大きく反応してしまった。
さっきまで、あ〜ちゃんに触られていたのが主な原因。
これから始まる撮影。無事に終えられるんだろうか?
始まった撮影は、先に一人ずつ。そして、後半が三人一緒の撮影。
それは、今までと何も変わらない風景。
なのに、あ〜ちゃんが見せる大人びた表情に、どきどきしてしまう。
それから、私に触れるのっちとあ〜ちゃんの手や、時々あたる胸とか…。
髪の毛さえも…。もう、すべてがドキドキで。
自分の頭が可笑しくなったんじゃないかって思うくらい、変なほうへ思いが彷徨ってしまう。
撮影も終わり、インタビューも終えて、帰るころ。なんだか妙に疲れたんだけど…。
あ〜ちゃんとの秘密。もしのっちが知ったらどう思うかな…?
Side A
あれから、時々ゆかちゃんに求められて体を重ねることがある。
そして、のっちにばれないように、ゆかちゃんに触れるコトが多くなった。
キスをして、言葉を貰う。
何度も、好きだと言ってくれるのに…。
目を見れば、それがうわべだけじゃないのも分かるのに…。
何かが足りない…。
何か…。
それは考えなくても解っている。
のっちだ。のっちが足りないの。
自分が最低なことをしてるのも解っている。
それでも、あたしは。
のっちにまで手を伸ばしてしまった…。
堕ちるスピードが…加速していく…。
—つづく—
最終更新:2009年07月22日 23:10