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side-K

ん・・・

けたたましく目覚ましが鳴る。
枕元に3つも置かれた目覚ましを左から順に止めていく。
もともと朝に弱いキミがこうでもしなきゃ起きれないって言うから目覚まし増やしたんだよ?
アラームを止めるのはゆか、起こすのも結局はゆかがやってるのに・・・


少し狭いベッドの上で、まだけだるさが残る体をせいいっぱい伸ばす。
隣に眠るキミはまだ起きない。
あんだけうるさいアラームにもびくともしないんだね。いつものことだけど。


毎朝こんなふうに、隣にいる彼女を確認してわたしは笑顔になる。
一日の最初の笑顔がキミのおかげで作られてるなんて、すごくステキなことじゃない?
なーんて・・・

こんなポジティブ思考になったのもキミのおかげかなぁ?



一緒に暮らし始めて間もない頃。
ちょっとしたケンカをした次の朝。
いつものようにアラームを止めて隣を見ると、キミの姿がなかった事があった。
部屋中を探しまわったけどやっぱりいなくて、玄関を見たらキミのお気に入りのスニーカーがなかった。
あぁ、愛想つかされちゃったのかな・・・  ってわたしは泣き崩れた。

いつも少し先を見据えて、手を引いてくれるキミ。
昨日のわたしはそんなキミに置いてかれたような気持ちに勝手になっちゃったんだ。
でもさ、昨日の夜ちゃんと考えて、キミについていくって決めたんだよ。
一緒に暮らそうって言ってくれた日から、キミが導いてくれる道がわたしにとっての正しい道になったんだから。
なのに・・・


お願い、置いてかないで。お願い、わたしを迷子にしないで。


玄関にへたり込んで、しばらく一人静かに涙を流していたら、キミは帰って来た。
ホントはただ朝食のパンがない事に気づいて買いにいってくれてただけだったんだけど。
帰って来たキミは凄くビックリして取り乱してたけど、わたしの気持ちを全部素直に話したら、
すごく優しい顔をして私を抱きしめてくれた。

「お互いの気持ちがわかんなくなったらきちんと話そう。絶対。今日から自分の中に溜め込むのはナシ!OK?」

キミが言ったその言葉が、その日からわたしたちのルールになった。
きっとわたしのネガティブ思考もその日からどんどん消えてったんだろーな。



なんて思い出してる場合じゃないや。
もうこんな時間!

「のっち!起きて!朝!朝!仕事!」

なんだかもぞもぞと動いて、縮こまっていた体をゆっくりと開いていくキミ。
少しずつ意識が明確になっていってるのがわかる。
ゆっくりと首をまわし、こっちを向いて笑顔になる。

「ゆかちゃん、おはよ。」
「おはよ。」

キミの一日の最初の笑顔を作ってるのはわたしなんだね。

「のっち。」
「ん?」
「ありがと」
「へ・・・・? どういたしましてw」

さ、今日もステキな一日が始まる。

2.Monday おしまい。






最終更新:2009年08月01日 20:29