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授業が終わる時間が過ぎても、
図書館の閉館時間が過ぎても、

あ〜ちゃんはあたしの前に現れなかった。


遅れるなら遅れるって、他に予定が入ったなら入ったって、いつもなら真っ先に来るはずの連絡。
だけど、ケイタイは一度も震えなかった。

もちろん、
今のあたしに自分から連絡する勇気なんて、あるはずもなくて。


それに絶望すればいいのか、
ホッと息をつけばいいのか、なんて分からない。


だって、どんな顔して会えばいいの?


閉館時間ですよ、と司書のおねーさんに追い出された図書館のロビー。

真っ暗な窓ガラスに映ったあたしの顔は、
まるで世界が終わってしまうような、そんな、今にも泣き出しそうな顔をしていた。


そうだよ。
終わったも同然だ。


だって、太陽は、
もうあたしの世界に昇らないのかもしれないのだから。



ねぇ、
選べないよ。

どっちが大切か、なんて
分からないよ。


ねぇ、あ〜ちゃん。
ねぇ、のっち。

ごめんね、好きになって。
ごめんね、一人を選べなくて。


ううん、違う。


あたしが選ぶんじゃない。


そもそも、
あたしが選んだんじゃない。


光の中から振り向いてもらったんだよ。
暗闇の中から拾い上げてもらったんだよ。


選ぶ。
そんな能動的な立場に立とうだなんて傲慢だ。


バカだなぁ。
あたしに、そんな資格があるわけないのに。


・・・ホント、バカだ。


ねぇ、あ〜ちゃん?


もう振り向かなくていいよ。
振り返らないで、まっすぐ前だけ見て進みなよ。


きっと、その先にはさ、
キラキラ輝く世界が待ってるから。


こんな、ゆか。
今すぐ、捨てちゃってよ。


ゆかには、
そんなキラキラした世界は眩しすぎるから。
そんなキラキラした世界は不釣り合いだから。



今まで、自分で捨てたふりして、
本当は、本気で求められたことなんてなかったあたしだから。


見捨てられることには慣れてるから。




ねぇ、
出会わなければ良かったのかな?


あ〜ちゃんに会わなければ、良かった?
のっちに会わなければ、良かった?


だってさ、、きっと、
何度やり直したって、

好きにならない、なんて無理だから。


出会ってしまえば、必ず惹かれずにはいられない二人だから。
出会ってしまえば、必ず恋に落ちずにはいられない二人だから。




でもさ、
もう、どうにもならないんだね。


あの子の言葉が未だ、心に突き刺さって抜けない。


だってさ、


「ゆかと彩乃の関係のこと」


もしかしたら、


「西脇さん、」


あ〜ちゃんの方が、


「ぜんぶ、知ってたよ」


ずっとツライ想いを堪えてたの??



もう二度と傷つけないって、
ずっとあたしが守るって、


あの日。
誓ったはずなのに。




耳を塞ぎたかった。
心も塞ぎたかった。


だけど、硬くとがったものがいろんなものを抉じ開けていく。


聞こえないふりをしてたこと。
見えないふりをしてたもの。

全部、目の前に拡げないでよ。


やめてよ。
新しい世界なんて要らないよ!



だけど、いつかは、
全部失くしてしまうなら、、


だったら、その前に・・・・・


ケジメは、
ちゃんとつけなきゃ、、ね?




to be continued...





最終更新:2009年08月01日 20:52