アットウィキロゴ
  • A-chan-



彼を訪れた、その足でゆかちゃんの家に向かう。

インターホンを押す。
しばらくすると、ゆかちゃんが出てきた。


「あれ?どうしたの、あ〜ちゃん。来るなら来るって言ってよ。」
「ごめん、連絡するの忘れちゃった。」
「まっ、いいけど。とにかく、あがってよ。お茶でもいれるよ。」


ゆかちゃんの家は何度か来たことあるけど、のっちの家と違いキチンとかたずいている。
ゆかちゃんらしいなぁと改めて思う。


「で、どうしたん?」
紅茶を入れたカップを持ってきた、ゆかちゃんが聞いてくる。

「のっちのことで話しがあるの。」


カチャンッ

「わっ、ごめん。こぼしちゃった。今、拭くね。」


明らかに動揺してるのが見てとれる。
やっぱり…

「好きなんでしょ?のっちのこと。」
単刀直入に聞く。
「何で?そんなことあるわけないでしょ。女の子同士だよ?」

ふふっと笑みを浮かべ、あくまで冷静を装うゆかちゃん。
だけど、顔が強張ってるよ。



「あ〜ちゃん全部知ってるから。」
「…何のこと?」

「ゆかちゃんがのっちのこと好きなことも。
友達に頼んでのっちに彼氏をつくらせたことも。…全部、知ってるから。」
「言いたいのはそれだけ?」
さっきの笑みとは違い、冷めた表情をする。

「のっちの気持ちに気づいてるんだったら…応えてあげなよ。」
「あ〜ちゃんには関係ないでしょ。」
「ゆかちゃんは勝手すぎるんよ。のっちが可哀相だよ…。」


「…わかってるよ、そんなこと。でも、好きだなんて言えるわけないじゃない…。女の子同士だよ?おかしいんじゃん…。」
涙を流しながら話すゆかちゃん。

「…好きなんでしょ?のっちのこと。」
「好きだよ…。これでもかってくらい好きだよ。」
「だったら、それでイイじゃん。好きなら好きでイイじゃん。」
「でも、あたし のっちにヒドいことしちゃったから…。」
「謝ったら許してくれるよ。大体のっちはこんなことぐらいで怒んないよ。わかってるでしょ?」
「…うん。」
「明日、のっちに全部話してみなよ。」
「…うん、そうしてみる。」



ゆかちゃんと話しを終え、家に帰る。

今日はいろいろ疲れたなぁ…。
でも、ようやく2人が幸せになれるよ。
大丈夫。きっと上手くいくよ。のっちも、ゆかちゃんも。


これでいいんよ。これで…





最終更新:2009年08月01日 21:07