久々のオフ。
あいにくの空模様。
けど、関係ないや。
だって、のっちはゲームがやりたいんだから。
昼前から、手をつけ始め
ようやくクリアできる目途が立ってきた。
よっし!もうちょい———
にゃぁーー!
ドンっ!
ううぉっ!
背中に、軽い衝撃。
あっぶねぇ、間違ってボタン押しちゃうとこだったよ。
にゃぁ! −トンっ!
にゃぁ! −トンっ!
にゃぁ!! −トンっ!!
にゃぁ!! −トンっ!!
にゃぁ!!! −トンっ!!!
にゃあーーーー!!!!
ドン、ドン、ドン、ドン、、、、!!!!
「痛い、痛い、痛い、痛い!!!」
にゃぁ!
「わかった!わかったから!やめてくださいっ!」
必死の思いでセーブして、コントローラーを手放す。
そのまま、ごろんと背中を床にあずけ、寝転がる。
見上げた視線の先、ぷくっとほっぺを膨らませた、イタズラ好きの子猫。
「…だから、、、ごめんって、、ゆかちゃん」
にこっと笑ったかと思うと
「にゃぁー」
そう言って、のっちのお腹の上に、その小さな頭を乗っけてくる。
そう言えば、ずっとゲームに夢中だったわ・・・
そりゃ、ご機嫌斜めにもなるわな、、、反省。
そっと、上質な毛並みを撫でる。
「ほんと、、、ごめんね」
「…あちゅい・・・」
「あぁ、、もうすぐ夏だもんね。クーラーいれよっか?」
「んーん、このままでいい」
「そ?」
「のっちの、体温、きもちーから」
確かに。のっちもゆかちゃんの体温は、いつだって心地よい。
「…ゆかこそ、ごめんね?」
「ん?」
「ゲームの邪魔して」
「んーん、今日のはさすがにのっちが悪かったから」
ごろんごろん。ごろんごろん。
ゆかちゃんの、頭は、のっちのお腹の上を行ったりきたり。
「・・・のっち?」
「んー?」
「今日、あ〜ちゃん、デートだって」
「ふーん、、、そ、なんだ」
「気になる?」
「…ゆかちゃんと、同じくらいには、、、ね」
ぴたっと、頭の動きが止まる。
「・・・ごめん・・・・」
「なんで、謝んのw」
んー・・もう、そんなに気にしなくっていいのになぁ。。。
ぎゅっと、お腹あたり、シャツを握り締め
目を閉じ、顔を埋めてくるゆかちゃん。
かわいいなぁ。。。うん、かわいい。
ふふっ。
ふいに笑い出す、彼女。
「なに、どうしたん?」
「のっちの、お腹ん中の音が聞こえる」
「えっ?」
「ぐるぐる〜ぎゅぅ〜って」
「なに、それw」
「んー・・・すごく落ち着く、この音」
「そう?」
「うん、お母さんの胎内にいたときってこんな感じだったんかな?」
「かもね」
「赤ちゃんの気分だ、、、あぁ、でも、のっちがママってなんか嫌〜」
「うわっ、失礼だなぁ」
ははっ。
そう言って、ひょこっと頭を上げて、のっちを見つめる。
「いいじゃん。だって、のっちはゆかの恋人なんだから」
ね?
そう言って、ふわっと笑った笑顔は、
ぎゅっと、胸の奥を締め付けた。
ぐっと、抱き寄せる。
あぁ、もうなんでこんなにかわいいんだよ!
…あ、でも、なんか泣きそう・・
子ども、、、か・・・
「のっち・・・くるしぃ・・」
「あ、ごめんごめん」
腕の力を少し緩める。
「ドクン、ドクン」
「ん?」
「のっちの、心臓の音、、、、大好き」
「…どうして?」
「のっちが生きてるって。のっちがちゃんとここにいるって。
そう、実感させてくれるから、、、安心できる・・・大好きだ」
ゆかちゃん・・・・
ふぅ〜、大袈裟に息を吐き出し
再び、にゃぁ!
そう言って、ゆかちゃんは、
おどけたように、のっちの頬にパンチをくらわせ
「なに、八の字、眉になってんの?w」
そう、ふわっと笑いかけてくれるから
ひょこっと顔を出した、不安は、どっかに吹き飛んだ。
「にゃーんも、ないよ」
そう言って、上質の毛並みをくしゃくしゃと撫でて
二人、笑いあって、転げあう。
はしゃぎすぎて、急上昇する
室温と体温。
でも、不快な感じは全然ない。
うん、やっぱり
ふたりの温度は、こんなにも心地いい。
最終更新:2009年08月01日 21:36