「うわああああ遅刻だ!!」
朝起きてびっくりした。完璧に遅刻じゃん。こんなことってあるんだね。
最近してなかったから油断したクソー!てかゆかちゃんいつも一緒に行くのに!起こしてくれてもよかったのに!
漫画みたいにパンはくわえず、水だけ飲んでダッシュで学校に向かう。
もう1限始まっちゃってるよ…ああやだなー遅れて入るのやだなー皆見るんだもん。
やっとの思いでついた校門の前で深呼吸を繰り返す。
よし、後戻りはできない。いざ教室へ!!
ガラガラっ!と大きな音は極力立てないように、最小限の力で教室のドアをカラカラ開ける
こんだけ目立たんかったら皆注目せんよね
後ろのドアからこそこそ入る。廊下側1番後ろの男子に少し見られたけど、よし、他は大丈夫だ。
「大本遅い!!」
バカでかい先生の声が教室中に響いた。その声に釣られて一斉に視線が集まる…ちょっ、何してくれるんですか。台なしじゃないですか。
「あ…すみません」
「早く席につきなさい」
「あ…すみません」
あ、あ〜ちゃんが見てる、恥ずかしいよ…皆も見てるしくすくす笑ってるよ…。
途中、ゆかちゃんの前を通った時口パクであほって言われた。でもゆかちゃんにあほって言われるの好きだからちょっとニヤけた。
自分の席につく一歩前であ〜ちゃんと目が合う。
あーあ今日はおはようって言うって決めてたのに。ついてないなーなんて考えながら席につこうとしたらぞくに言う、ウィスパーボイスでちっさくおはよって聞こえた。
声の正体はあ〜ちゃんで、なんだか知らないけど一気にテンションが上がる。えっのっちに言った?のっちに言ったよね?マジで?
後ろを振り向いて少し上目使いのあ〜ちゃが小さく微笑んだ。それだけでなんだか息がつまった。
ニヤけてなんかいられなかった。
つづく
最終更新:2009年08月01日 22:24